しごと このまちの魅力を絶やさない 事業承継を考える(2)

■後継者に話を聞きました
日浦株式会社
代表取締役 日浦孝博さん

○円滑に引き継いだ豊富な人脈
私の会社は、祖父が昭和13年に創業し、令和4年に私が43歳で父から引き継ぎ3代目です。若いうちに後継者になったことで、父の人脈を生かせたことが一番のメリットだと感じています。
父が会長として在籍しているため、父と同年代の先輩と良好な関係を築くことができ、さらにそこから人脈が広がっていくこともあります。父が高齢になり会社を退いた後だと、こういった皆さんと接点を持つことができなかったと思います。
また、若い経営者同士のネットワークにも参加することができ、さまざまな業種や企業の方と知り合うことができました。人手不足などの困り事があっても、このネットワークを使ってお互いに助け合うことができています。

○代を重ねるごとに新たな挑戦
祖父の代では、大工道具の修理や販売、刃物の研磨など、大工さん相手の仕事をしていました。父の代に変わり、建築資材の販売、学校教材などの教育現場向けの事業を始めました。
私の代では、さらに教育現場向けの販路を広げるため、全道の学校へ営業の範囲を広げています。頻繁に飛び込みで営業を行っていた父の姿を見て、同じように飛び込み営業をしつつ、インターネットも活用しながら仕事をしています。
また、教育現場に携わる中で小・中学校のキャリア教育の必要性を肌で感じ、色々な企業の方と一緒に、授業の場で地元企業の魅力を知ってもらい、それぞれの役割を考えるきっかけとなるお話をさせていただくなどの取り組みを行っています。これからも教育現場と地域社会を結びつけるコーディネーターのような活動にも力を入れていきたいです。
フットワークが軽く営業に行けることや、新たな取り組みに力を入れられるのも、若いうちに引き継げたからこそだと思います。

■事業承継の相談をしたい
○後継者を探したい・後継者になりたい方
・北海道事業承継・引継ぎ支援センター(札幌市中央区北1西2 北海道経済センター6階)【電話】011-222-3111
経済産業省から委託を受けた公的機関で、事業承継に精通した専門家が相談に応じます。また、ホームページでこれまでに支援した事例を動画などを交えて紹介しています。
・事業承継マッチングポータルサイト
岩見沢市を含むさっぽろ連携中枢都市圏でマッチングを支援します。

○後継者を探したい方
職員が相談に応じ、必要に応じて専門機関を紹介します。
・岩見沢商工会議所(1西1)【電話】22-3445
・いわみざわ商工会(栗沢町本町11)【電話】45-2002
・地域の金融機関

■事業承継の早期着手の必要性を伝える『令和7年度 中小企業等向け支援施策説明会』
中小企業等が活用できる補助金と事業承継啓発に関する説明会を市と空知信用金庫の共催で行います。
内容:
・中小企業等向けの支援施策(補助金制度)
・早期に事業承継を検討する重要性
・事業承継・引継ぎ支援センターの紹介
日時:5月20日(火) 午後2時~3時40分
開催方法:オンライン形式
※オンラインで参加できない方は、空知信用金庫本店または市役所本庁での視聴も可。
申込方法:5月16日(金)までに、空知信用金庫ホームページからダウンロードした参加申込書に必要事項を記入し、FAX、Eメールまたは持参
申込先:空知信用金庫地域支援部(3西6)【FAX】25-4561【Eメール】[email protected]

問合先:商工労政課商工労政係
【電話】35-4519