- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道網走市
- 広報紙名 : 広報あばしり 2025年9月号
いじめをなくすためには、市と学校の取り組みだけではなく、地域全体で子どもたちを見守り、支え合うことが不可欠です。いじめに関する情報や心配事がありましたら、ためらわず学校・教育委員会へご相談ください。皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。
■学校が実施するいじめ防止などに関する施策
学校は、いじめ防止において中心的な役割を担います。
1.学校いじめ防止基本方針の見直し
各学校の実情に応じて策定している「学校いじめ防止基本方針」について、PDCAサイクルに基づくいじめ防止プログラム、情報共有の手順、対処方法の明確化など、必要な見直しを行います。基本方針は市公式サイトなどで公表し、児童生徒や保護者、地域の意見を取り入れながら説明を行います。
2.学校におけるいじめの防止のための組織の設置
校長のリーダーシップのもと、「学校いじめ対策組織」を設置し、いじめが起きない環境づくり、相談窓口の設置、情報収集・共有、事実確認、対処計画の策定などを行います。
3.いじめの防止
・いじめの態様、特質、原因・背景について教職員間で共通理解を深め、いじめが重大な人権侵害であり、刑罰や損害賠償の対象となり得ることを児童生徒に理解させます。
・望ましい人間関係やコミュニケーション能力を育む取り組みを充実させ、児童生徒の不安や悩みにきめ細かく対応します。
・「生命の安全教育」を推進します。
・性的マイノリティや外国人、障がいのある児童生徒などに対し、適切な支援を組織的に行います。
・児童生徒の自己有用感や自己肯定感を育み、互いを認め合える人間関係・学校風土を醸成します。
・児童生徒が主体的にいじめ問題について考え議論する活動や、児童会・生徒会活動、ネットいじめ防止のための情報モラル教室などを実施します。
・教職員の不適切な言動でいじめを助長することがないよう、いじめ問題への対応力向上に努めます。
・各学校のウェブサイトや懇談会などを通じて保護者や地域住民に協力と理解を促します。
・規範意識や心が通じ合うコミュニケーション能力を育む、よりよい授業づくりや集団づくりに努めます。
4.いじめの早期発見
「いじめ見逃しゼロ」を目指し、ささいな兆候でもいじめとの関連を考慮し、積極的に認知します。発見した場合は学校いじめ対策組織が迅速に対応します。
また、児童生徒がSOSを発信する勇気を理解し、アンケート調査や教育相談、匿名で相談可能なアプリなどを活用したいじめの実態把握に取り組みます。
5.いじめを受けた児童生徒への対応と支援
保護者やスクールカウンセラーなどと連携したケア体制を迅速に構築し、安心して学習できる環境を整備します。
関係改善を望む場合は謝罪を受ける機会を設け、解決後も継続して見守り、必要な支援を行います。
6.いじめを行った児童生徒への指導
組織的にいじめをやめさせ、保護者やスクールカウンセラーなどと連携して再発防止の措置を講じます。そして、いじめが人格を傷つける行為であることを理解させ、謝罪も含め自らの行為の責任を自覚するよう指導し、プライバシーに配慮しつつ、必要に応じて関係機関との連携も含めて対応します。
7.いじめが起きた集団への働きかけ
いじめを見ていた児童生徒には、誰かに知らせる勇気を持つよう指導します。また、はやし立てるなど同調していた児童生徒には、それが加担行為であることを理解させるなど、いじめは絶対に許されない行為であり、根絶するという態度を育成します。
8.インターネット上のいじめへの対処
警察などによるネットトラブル防止教室の実施や、情報モラル教育の充実に努め、保護者へ啓発活動を行います。
ネットパトロールを通じて早期発見・早期対応に努め、書き込みや画像の削除などの迅速な対応を図り、犯罪行為に相当する場合は、命や安全を最優先に警察や法務局など関係機関に相談・通報し、適切な援助を求めます。
問い合わせ:学校教育課学務係
【電話】67-5396