くらし [特集]滝川の美しい環境を守る 美化戦士ごみレンジャー(1)
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- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道滝川市
- 広報紙名 : 広報たきかわ 令和7年12月号
美しい環境は、住民だけ、行政だけでは守ることができません。
住民と行政が協力し合い、美しいまちを守り育むための「ごみ」に関わるさまざまな取り組みを紹介します。
■滝川市のごみの現状
環境を守るうえで、切っても切れないごみ問題。
令和6年度の市内の家庭系ごみの排出量は7、760tで、全体のごみの量は人口減少や容器・資材等の軽量化もあり、前年度と比べ444t減と減少傾向にあります。
特に粗大ごみは大きく減少し、フリマアプリやリサイクルショップによるリサイクル促進などが要因と考えられます。
ごみ排出量(家庭系)の目標値は市民1人・1日あたり500gです。
令和6年度の実績は547g※で令和7年度目標値まではあと約50gです。
1日みかん1/2個分で目標達成!
※資源ごみおよび資源回収分を除く
■分別の課題と不法投棄
一方で資源化によるリサイクル率は令和6年度は17・8%と横ばい傾向となっています。
本来、資源化できるごみが資源にならないだけでなく、正しく分別が行われないことで、収集されたごみを再分別するため労力や費用がかかるほか、事故の原因にもなっていきます。
令和7年度リサイクル率の目標値は25%です!
・家庭系ごみのリサイクル率※

※資源ごみおよび資源回収分を除く
さらに、悪質な不法投棄も後を絶たず、景観悪化や環境汚染を招き、毎年処分やパトロールにも費用を要しています。
■環境を守るために滝川市の取り組み
ごみの適切な処理を促進し、美しい環境を守るため、市ではさまざまな取り組みを行っています。
ごみの正しい分別やごみの行方を学ぶ「出前講座」の開催や、不法投棄の取り締まり、団体や個人でできる美化活動の推進など、まちを美しく保つための取り組みを紹介します。
■滝川市のごみ処理の歴史(抜粋)
◇昭和58年
生ごみの収集を開始し、可燃ごみ、不燃ごみ、生ごみの3分別に(指定生ごみ袋4円)
◇昭和61年
定額制の家庭系ごみ処理手数料徴収開始(2~4人世帯で月額410円)
◇昭和63年
粗大ごみ収集で4分別に
◇平成3年
生ごみの分別収集休止
◇平成15年
広域ごみ処理施設「中空知衛生施設組合リサイクリーン」の供用開始に併せて生ごみ、資源ごみの収集開始(5分別7種類)、ごみ処理手数料を定額制から従量制に変更
◇平成16年
古紙、古着、ペットボトルの拠点回収を開始
◇平成22年
資源ごみに古紙を追加し、5分別8種類に
◇平成26年
ごみ処理料金改定、特定品目の収集を開始し、現在の6分別9種類[生、可燃、不燃、粗大、資源(ビン・缶・ペットボトル・古紙)、特定品目]に
■市公式LINEでごみ収集日をお知らせできるようになりました。
トーク画面下の基本メニュー「受信設定」から「ごみの収集日のリマインド」を選択し、配信を希望するごみの種類を選択。次に居住地区でお住まいの地区を選択すると、前日にごみの収集日をお知らせします(詳しくは本紙P14参照)。

資源となるごみが正しく分別されず、ごみとして捨てられています。正しく分別することで、ごみはまた、資源として生まれ変わることができます。
分別刑事はごみが正しく分別されることを願い、今日も分別の大切さを皆さんに伝えます。
■正しい分別でリサイクル促進と事故防止
今年7月・8月に行われたリサイクリーンの不燃ごみの調査では、他の受け入れ市町に比べ、滝川市の不燃ごみに空き缶、空きビン等の混入率が高いことが明らかになっています。分別方法が間違っていないか、今一度確認しましょう。
・缶詰の缶は中をすすいで資源ごみに
・乳白色のビン以外は、色が付いていても資源ごみになります。
誤った分別が原因で、火災や機械の故障などの事故も発生しています。
近年問題になっているのが、スマートフォンや携帯用扇風機などに使われている「リチウムイオン電池」が原因となる事故です。リチウムイオン電池は、家電製品から取り外し、特定品目として透明または半透明の袋で捨てるか、取り外せない場合は本体ごとリサイクリーンへ搬入(有料)してください。
リサイクルマークのあるものは、一般社団法人JBRC協力店でも回収しています。
■燃やした熱で発電するサーマルリサイクル
リサイクルされるのは資源ごみだけではありません。可燃ごみは、歌志内市にある一般廃棄物焼却処理施設『中・北空知エネクリーン』に搬入され、ごみ焼却時に出る熱を利用して発電し、施設内で使用されています。余った電気は売電し有効活用されています。
令和6年度に滝川市から運び込まれた可燃ごみ(推計)の発電量は、道内の一般家庭の平均年間消費電力に換算すると、約931世帯分に相当します
■生ごみは優秀な資源! 発酵させて発電、残りカスも肥料に変身
各家庭から回収され、リサイクリーンに運ばれた生ごみは、発酵させ、メタンガスを取り出しています。
メタンガスは発電機やボイラーの燃料として供給され、施設運営等に活用されています。
さらに、発酵後の残りかすは肥料として再利用されます。
■生ごみ?可燃ごみ? 分別クイズで間違いやすいものを勉強 Q and A
(1)紅茶やコーヒーのティーバッグ
(2)ホタテやカキの貝殻
(3)カニの殻
(4)とうもろこしの芯
◇クイズの答え
(1)生ごみ、(2)燃やせるごみ、(3)生ごみ、(4)燃やせるごみ
■分別刑事 くらし支援課 岡村さん
間違いの多いごみの分別や、集められたごみの行方など、ごみに関するあらゆる疑問を、町内会やグループで学んでみませんか。
市職員が皆さんのもとへ出向き、出前講座を開催しています。
くらし支援課【電話】28-8013まで電話でお申し込みください。
