- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道歌志内市
- 広報紙名 : 広報うたしない 令和7年4月号
■「いにしえの歌志内を語ろう」
歌志内市が誇ることのできる「炭鉄港・日本遺産」の構成文化財とは、何でしょうか?
先月、文化庁に申請したのは皆さんもきっとよくご存知の「旧上歌会館(悲別ロマン座)」です。
昭和28年(1953年)、炭鉱で働く人たちのための娯楽施設として建てられたこの印象的な建物。ここで映画を観た思い出がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
あまり知られていませんが、実はこの建物を設計した渡邊洋治(わたなべようじ)という建築家はたいへん著名な方です。建築史の中では「異端の建築家」と呼ばれ、世界的にも評価が高いモダン建築家として知られています。その渡邊洋治が若いころに設計した建物が歌志内に現存する、ということは、このまちには、世界に誇れるすばらしい宝がある、ということになります。
そして、大切なことは、この宝を市がただ所有している、というだけではなく、広く市民に親しまれ、活用されるようになるということ。そうなってはじめて本当に「炭鉄港・日本遺産」としての価値がある、ということになるのです。
長らく閉鎖されたままであったこの建物を、今年は月に一回は開館し、様々なイベントを行い、市民の皆さんにもこの建物の価値を知り、親しんでいただく機会にしたいと考えています。
まずは4月27日(日)10:00~12:00、旧上歌会館(悲別ロマン座)随時内部見学、そしてプロジェクターに映した古い写真や昔の地図を見ながら、なつかしい思い出を自由に語り合う日にしたいと思います。
題して「いにしえの歌志内を語ろう」
どなたでもご自由にご参加いただけます。
以前に書いたように「記憶も遺産」なのです。何気ない炭鉱住宅での暮らしの思い出、今はもうないあのお店で「こんなものを食べたなあ」など、そんな思い出をどうぞお聞かせください。お待ちしています。
イベント参加・見学は無料です。問い合わせは市役所産業課・地域おこし協力隊・石井葉子まで。
〔地域おこし協力隊 石井葉子〕