くらし 【特集】知ることから始めよう 事業系ごみと私たちのくらし(1)

「家庭ではしっかりとごみの分別をしてるけど、会社やお店から出るごみもちゃんと分別して捨てているの?」や「家庭と職場でごみの分別のルールが違うのはなぜ?」、「事業活動によって生じたごみは全て産業廃棄物じゃないの?」。このような疑問を持ったことはありませんか?

実は、家庭から出るごみは「家庭ごみ」、会社やお店などから出るごみは「事業系ごみ」として分類され、それぞれ処理の方法やルールが異なっています。では、なぜこのような違いがあるのでしょうか?事業系ごみのルールがある理由や、適正な処理が求められる背景について、一緒に考えてみましょう。

■事業系ごみってなに?
事業系ごみとは、レストランやカフェなどの飲食店やコンビニやデパートなどの商店、工場や会社(以下、事業者)などが事業を行う際に発生する廃棄物のことを指します。また、病院や学校、社会福祉施設などの公共サービスを提供している場所から出るごみも含まれます。
一般家庭から出る家庭ごみとは区別され、市による回収が行われないため、事業者には廃棄物処理法に基づく適切な処理が求められます。
一方、家庭ごみは一般家庭から排出される廃棄物で、主に日常生活で出る食べ残しや包装材、衣類などが含まれます。家庭ごみを処理するには、収集日に指定の場所に出す、もしくはごみ処理施設に直接持ち込む方法があります。
このように、事業系ごみと家庭ごみは、排出元や内容、処理方法において異なる特徴があります。

▽廃棄物の区分

■事業系ごみの種類
事業系ごみは、大きく分けて次の2種類に分類されます。
◆01 産業廃棄物
概要:廃棄物処理法に定められた20種類のごみ
例えば……(※)
・ネジ
・ガラス
・軍手
・洗剤容器
・ボールペン
・クリアファイル
処理方法:産業廃棄物収集運搬業許可業者に依頼する、事業者自身が廃棄物処理施設へ持ち込む
産業廃棄物の種類:

◆02 事業系一般廃棄物
概要:産業廃棄物に該当しない、事業活動に伴って出たごみ
例えば……(※)
・ティッシュ
・紙コップ
・割りばし
・食べかす
※恵庭市の場合。他市町村では、異なる場合あり
処理方法:市のルールに従い、一般廃棄物収集運搬業許可業者に依頼する、事業者自身が廃棄物処理施設へ持ち込む

例えば、事務所から出る木くずは事業系一般廃棄物に分類されますが、住宅の新築工事から出る木くずは産業廃棄物として扱われます。また、スーパーから出る生ごみは事業系一般廃棄物で、食料品製造工場から出る動植物性残渣さは産業廃棄物になるなど、同じ廃棄物でも業種によって扱いが異なります。

問合せ先:廃棄物管理課
【電話】0123-33-3131(内線1137)