- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道北広島市
- 広報紙名 : 広報北広島 2025年10月1日号
●地域おこし協力隊員
辜 佳慧(ク・チャフェ)さん
北広島市在住。
台湾出身。漫画やアニメがきっかけで日本に興味をもち北海道のホテル業界で働く。7月30日付で北広島の地域おこし協力隊に着任した。
◆北広島の魅力を世界に発信したい
◇市内で3人目の地域おこし協力隊
北広島で3人目の地域おこし協力隊員に着任した辜佳慧さん。総務省の支援のもと地方自治体が主体となり実施する制度で、一定期間地域に居住し地域おこしを行う。
辜さんは台湾出身で、台北のホテルで働いていた。元々日本のアニメや漫画が好きで日本語には馴染みがあり、旅行で何度か訪れていたという。キャリアを重ね、台湾とは真逆の冷涼な気候の場所で働いてみたいと北海道へのワーキングホリデーを決意。独学で本格的に日本語の勉強を始めた。
その後道内各地のホテルに勤務。登別市でホテルの営業として働いたときに地域を活性化するプロジェクトに携わり地方創生の仕事に興味を持ったそう。台湾に戻り仕事をしていたが、台湾での仕事の経験を生かして北海道へ貢献したいという気持ちがあり自分ができることを調べていたところ、北広島でちょうど地域おこし協力隊の募集があり応募した。
◇北海道の魅力
北海道に住んでみて自然溢れるところや、人の温かさが魅力と感じるそう。「台北は人口が集中していて生活圏内に自然が少なかったので、通勤途中で緑を見れるのはとても良いですね。日本は働き方をみても、チームワークを重視していると感じますし、人が優しいです。北海道の食べ物もおいしく、とても住みやすいです」と話す。
◇台湾出身の視点を生かして
辜さんの仕事は外国人観光客の受け入れサポートや多言語環境づくりを行うこと。現在は北広島に訪れた外国人観光客にアンケート調査をしたり、市内の施設を回り外国人が利用しやすいかを調べたりしている。「今北広島に来てくれる外国人の方は、エスコンフィールドHOKKAIDOや三井アウトレットパーク札幌北広島に行くことがほとんどですね。これらの施設に来た方に市内を周遊してもらえるマップを作りたいです。他には、台湾文化の発信などを通して、北広島と台湾の架け橋のような存在になりたいです」と抱負を語ってくれた。
今後も台湾出身としての視点を生かしたいと意気込む辜さんの活躍に期待したい。
