- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道新篠津村
- 広報紙名 : ふれあいの里 新しのつ 令和7年12月号
今月の担当:布廣(観光振興推進員)
■冬の2つの名物流星群
本格的な冬を迎え、暖かいお家でぬくぬく過ごしたい方も多いかと思いますが、12月中旬の晴れた日の夜はぜひ外へ繰り出して星空を見上げてみてください。毎年恒例の『ふたご座流星群』の流れ星を見られるチャンスがやってまいります。
ふたご座流星群は、すべての流星群の中でもいちばん多くの流れ星が毎年安定して出現する、見ごたえのある天文現象の一つです。その期間の中でも、特に流れ星が多く見られるタイミング(極大)があり、今年は12月14日17時ごろと予想されています。13日夜から14日明け方まで・14日夜から15日明け方までの2夜がオススメで、ふたご座が空高く昇る深夜には1時間あたり40~50個程度の流れ星が夜空を彩ります。未明にはやや細めの月が顔を出しますが、そこまで明るくはないので気にせずに流れ星を探すことができるでしょう。ふたご座を中心として放射状に空全体を流れますので、椅子に座ったり寝転がったりして空を広く見渡すことが、流れ星をたくさん見つけるコツとなります。
そしてもう一つ。年が明けて1月の最初に見られるのが『しぶんぎ座流星群』です。8月のペルセウス座流星群、12月のふたご座流星群と肩を並べる三大流星群の一つですが、知名度はあまり高くありません。
『しぶんぎ座』という名称は、かつて存在していた『壁面四分儀(へきめんしぶんぎ)座』という星座が由来となっています。現在のうしかい座とりゅう座の間の位置にあったので、流れ星はそこを中心として放射状に空全体を流れます。2026年は1月4日6時ごろに極大を迎えると予想されており、3日深夜から4日明け方までの観察がオススメとなります。しかしながら、今回は満月が空を明るく照らしてしまうため多くの流れ星は期待できません。例年、極大時には1時間あたり30個程度の流れ星が見られるので、次回以降も注目してみてください。
真冬の夜の時間帯での天文現象ですので、観察する際は何よりも防寒対策を徹底することが重要です。カイロを活用する、温かい飲み物を用意するなど、極寒の環境でもなるべく快適に過ごせるように準備をして、心にゆとりを持って夜空を見上げていれば、いつもよりも多く美しい流れ星を見つけることができると思いますよ。
