- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道知内町
- 広報紙名 : 広報しりうち 2025年8月号
■高齢者の夏の健康管理~脱水と認知症にご注意~
夏の暑さが厳しくなると、高齢者にとって注意が必要なのが「脱水症状」です。特に高齢になると、のどの渇きを感じにくくなり、自分では気づかないうちに水分不足になっていることがあります。脱水は、熱中症や体調不良を引き起こす原因となり、重症化すると命に関わることもあります。
また、脱水は「認知症の症状を一時的に悪化させる」ことがあると言われています。例えば、いつもは穏やかな方が怒りっぽくなったり、道に迷ったり、急に話がかみ合わなくなることがあります。これは脱水によって脳の機能が一時的に低下するためで、周囲の人が気づいて早めに対応することが大切です。
日中はもちろん、夜間や早朝にも脱水のリスクがあります。扇風機や冷房を適切に使い、こまめな水分補給を心がけましょう。
■予防法ができているかチェックしましょう
・エアコン・扇風機を上手に使用している
・部屋の温度を測っている
・部屋の風通しを良くしている
・こまめに水分・塩分を補給している
・シャワーやタオルで体を冷やす
・暑いときは無理をしない
・涼しい服装をしている。外出時には日傘、帽子
・涼しい場所・施設を利用する
・緊急時・困ったときの連絡先を確認している
認知症による「徘徊」も夏場に増える傾向があります。暑さの中での外出は体への負担が大きく、行方不明になった場合には命に関わる危険性が大きくなります。介護保険サービスを活用することで、位置情報を把握できるGPS機器や外出時にセンサーが鳴る徘徊感知器を貸与することができます。
知内町地域包括支援センターでは、見守り支援や介護保険サービス等のご相談を随時受け付けています。「ちょっと心配だな」「最近様子が違うかも」と感じたら、どうぞお気軽にご相談ください。みんなで支え合いながら、安心して過ごせる夏にしていきたいと思います。
問合せ:保健センター
【電話】5-3506