くらし 【奥尻消防署通信】救急車適正利用

■救急車は必要な時に必要な方へ
近年、全国的に救急要請は増加傾向にあります。奥尻島内では毎年約100件の救急要請があります。救急要請が増加すると、1分1秒を争う現場への到着が遅れる恐れがあります。救急車を必要とする人が必要な時に安心して利用できるよう、適時・適切な利用にご協力ください。

■もしもの時どんな場合に呼べばいいの?
・緊急性が高いと判断したときは、迷わず救急車を要請しましょう。
・一方で、救急車や救急隊員の数は限られていますので、症状の軽い方が安易な要請をすることは望ましくありません。
・突然の重い病気やひどいケガをした人に応急処置を行い、適切な医療機関に搬送することが救急隊の役目です。

■救急要請での緊急度について事案を参考にしてお伝えします。(奥尻島内での事案ではありません。)
○救急要請の事例(緊急性が高かった)
1.駅で男性が急に倒れたと通行人が救急要請
70代の男性。駅構内で男性が急に倒れるのを通行人が目撃。倒れた人のところに行くと心肺停止状態であった。すぐさま心臓マッサージを開始し119番通報をした。
2.胸痛を訴える本人からの相談による救急要請
胸の違和感で目が覚め、様子を見ていたが胸の痛みが出現し治まらなかったため119番通報をした。
病院に搬送され急性心筋梗塞で一刻を争う病気であったことがわかった。

○救急要請の事例(緊急性が低かった)
1.新聞紙で指先を切り救急要請
30代の女性本人からの通報。新聞を読んでいた際に、新聞紙で右手中指を切ったため119番通報した。
救急隊が到着し負傷部位を確認すると右手中指に5mm程度の切り傷を認めましたが出血は止まっていた。
2.筋肉痛のための市販薬で強くかぶれ救急要請
40代の男性。筋肉痛のため数日前に市販の痛み止めの塗り薬を塗ったところ強くかぶれた。
痛みは治まったが心配のため119番通報をした。
救急隊が到着し自力歩行で救急車に乗車。痛みはなく歩行にも影響は及ぼさないといわれた。

■重大な病気やけがの可能性があります!

緊急性が高いと判断した時は迷わず救急車を要請してください!
参考:総務省消防庁 救急車利用マニュアル