- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道ニセコ町
- 広報紙名 : 広報ニセコ 令和7年6月号
◆温泉がある暮らし
大正・昭和の時代、ニセコ昆布温泉は、湯治場・保養温泉地として道内では人気があり、秩父宮さまをはじめ、多くの皇室関係者が来訪される場所でした。昆布温泉郷には、紅葉谷・青山・鯉川・富士観光の大型温泉旅館とニセコ観光ホテルに加えて、文鳥・丸友・きく屋などの料亭もあり、私が小学生時代の週末はいつもにぎわっていた記憶があります。
1954年に天皇陛下が現在のニセコグランドホテルに宿泊され、部屋で飲まれた水を「甘露である」と述べられたことは地域の話題ともなりました。1958年には、国から昆布・湯本温泉が、「国民が安心して利用できるモデル温泉地」として『国民保養温泉地』の指定を受けています。地域に温泉がある暮らしに感謝し、大切にしていきましょう。
ニセコ町長 片山 健也