くらし 除排雪の今を知り、みんなで支える栗山町の冬(2)

■冬の暮らしを守るための行政・地域・事業者の連携
栗山町の冬の安心・安全な暮らしを守っていくためには行政、地域住民、そして除排雪事業を担う事業者が一体となって取り組むことが不可欠です。
立場は違っても、「栗山町の冬の生活を守りたい」という想いは同じです。
今回は、それぞれの立場の方に栗山町の除排雪事業のこれからについて、お話を伺いました。

〇栗山町の除排雪事業の今後について検討しています
栗山町除排雪事業在り方検討会議では、除排雪について識見を有する方や除排雪作業に従事する方、地域の代表など20人で構成した会議で、栗山町の除排雪に関する課題について意見交換を行っています。
今年度は「地域と行政の連携」について、本町の現状を分析したうえで、他自治体の考え方や対策を調査しながら議論を重ねています。

▽将来を見据えた除排雪体制と地域の力
〇建設課土木・管理グループ 主査 澤田翔太(さわだしょうた)さん
現在、除排雪を担うなり手の減少や高齢化が進んでいる中で、地域や事業者の皆さんから理解や協力を得ながら、栗山町の将来にわたる安心な冬の暮らしに向けて取り組みを進めています。
除排雪作業を担うなり手不足は栗山町だけでなく業界全体の問題です。この状況が続けば除排雪作業の遅延や十分な対応ができないことが増え、冬の交通安全や生活環境の悪化が避けられないといった懸念があります。
そこで私たちは、持続可能な除排雪体制を築くため、GPS除雪管理システム(※)の導入や車両・道路環境の計画的な整備を進め、効率的かつ安全な作業ができる体制づくりを目指しています。
また、町民の皆さんに協力いただけるよう、積極的な情報発信と理解促進に力を入れ、地域と連携した支援体制の構築を進めていきたいと考えています。
安全で快適な冬の暮らしを守るためには、行政とまちの皆さんが一体となり支え合う必要があります。今後も関係先としっかりと協働しながら、除排雪事業の維持・発展に全力で取り組んでいきます。

(※)GPS除雪管理システム・・・出動時間のデータ管理、道路付属物(マンホールなど)の把握、適切な車両配置などを電子化し、一括管理するシステムのこと。

▽支え合いで築く栗山町の安全な冬
〇栗山町社会福祉協議会 会長 楢崎忠彦(ならさきただひこ)さん
人口減少や高齢化が進む中で、昔ながらの住民同士の助け合いの輪が徐々に薄れてきています。加えて、コロナ禍の影響で地域内の交流が減り、従来の生活様式に戻りにくい状況が続いています。このままでは地域の絆がさらに弱まり、いざというときに住民同士が助け合えない事態が生まれてしまいます。
そうした中で、日頃から地域のつながりを維持し、いざというときにお互い支え合える関係を築くことが大切だと感じています。
除雪は個人の自力対応、事業者への依頼、行政による支援の三層構造で成り立っており、私たち社会福祉協議会もその重要な役割を担っています。
特に町内会や自治会、まちづくり協議会は、地域の連携を深めるとともに行政との橋渡し役としても機能しており、住民の安心・安全を支える重要な存在です。
北海道の冬の暮らしに欠かせない除雪は、地域一丸となって協力し合うことが望ましく、普段からの交流や関係づくりが除雪の負担を和らげる一助になります。今後も地域、行政、事業者が協調し、多層的な支援体制の強化を進めていく必要があります。

▽安心・安全な住みよいまちづくりにむけて
〇栗山地区建設運送事業協同組合 理事長 岡山典弘(おかやまのりひろ)さん
栗山町内の4社が連携して効率的に除排雪作業を進めており、例年1シーズンに40~50回の作業を行っています。
除雪作業の現場では、毎年異なる気象や雪の量に対応しながら、質の高い作業を提供することが求められています。私たちは、経験や技術をできる限り活かし、安全かつ迅速な除雪を心がけ、住民の皆さんの日常生活のお役に立てるよう努めています。
一方で、人手不足や働き手の高齢化が進む中、十分な人手の確保が深刻な問題となっており、安定した作業体制の維持が大変困難になってきています。若手人材の育成や農業従事者の皆さんにも冬季の除雪作業を担ってもらえるようお願いするなど、多様な人材確保にも取り組んでいるところです。
作業中はたくさんの除雪車が複雑に動くため、安全確保に最新の注意を払っています。皆さんには除雪車の動きに十分注意し、危険を避けていただくようお願いします。
今後も住民の皆さん・行政・事業者が互いに理解と尊重する気持ちを持ち、住みよいまちづくりを進めていきましょう。