- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道栗山町
- 広報紙名 : 広報くりやま 令和7年11月号
町史資料調査室・研究員/青木隆夫
◆No.40 駅前通りの「公衆電話ボックス」
昨年、栗山駅前通りのマスコット「アリバー」を紹介しましたが、突き出し看板の見慣れた平面の切り絵の他に、一点だけ立体造形のものがあるのをご存知でしょうか。タキシードに蝶ネクタイ、手に山高帽(やまたかぼう)の風見鶏スタイルで公衆電話ボックス上に立つアリバーです。
閑話休題(それはさておき)、その公衆電話ですが、ひと昔前には店先や道路わきで、普通に見かけたものでした。平成期以降、携帯電話の急速な普及や通信手段の多様化もあり、今ではその数も減って「絶滅種」となりつつあります。栗山での設置状況を調べてみると、現在町内では8カ所。その内電話ボックスは駅前通り、町役場前などにある4カ所のみでした。
記憶をたどると公衆電話の機種も色も、赤、ピンク、黄色、緑、グレーなど、硬貨からテレホンカードなどの利用機能に応じて変わっていました。
東日本震災以降、公衆電話は災害の時の通信のライフラインとして、今見直されています。このアリバーも、ボックスの上から栗山の変化を眺めてきたのでしょうか。ちなみに栗山で最初に電話が開設されたのは明治42年の暮れのことでした。
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問合せ:町史資料調査室
【電話】76-7820
