健康 すこやかメニュー

■腸内環境を整え、風邪をひかない冬に!
気温が下がり、風邪をひきやすい季節の変わり目。これからインフルエンザといった感染症も流行しやすくなります。手洗い・うがい、予防接種や人混みに行くときはマスクをするなど、感染対策を行っているかと思いますが、体の内側からも免疫力を高めてみませんか?

●腸は免疫機能の重要な臓器です
私たちの体は、外から侵入してきたウイルスや細菌といった病原体から体を守る免疫細胞があり、その細胞の多くが腸に集まっています。腸内にはたくさんの細菌がおり、免疫細胞に作用していますが、腸内細菌のバランスが崩れると、免疫機能も異常を起こし、感染症にかかりやすくなってしまいます。腸内細菌は大きく分けて3つ、理想的なバランスもあります。(1)体に良い影響を及ぼす「善玉菌」が2割、(2)体に悪い影響を及ぼす「悪玉菌」が1割、(3)どちらでもない「日和見菌(ひよりみきん)」が7割が理想とされています。日和見菌はより多くある細菌の味方をするため、悪玉菌が増えると、腸内が悪玉菌寄りの環境となってしまうのです。

●私の腸内環境はどうなっている?
腸内環境は便の状態を観察すると知ることができます。腸内環境が良い時の便はなめらかなバナナのようになっており、においは強くありません。一方で腸内環境が悪い方に傾くと、便が硬くコロコロとしていたり、水分が多くゆるい液体のようになります。便秘や下痢を繰り返したり、おならが増えるのも腸内に悪玉菌が増えていると言えます。

●善玉菌を増やし、腸内環境を整えましょう
腸内細菌は摂取した食べ物をエサにしているため、毎日の食事が重要です。例えば、高脂質や高カロリーな食事は悪玉菌が増えやすくなってしまいます。腸内環境を整える食事のポイントを紹介しますので、毎日の食事に取り入れてみてください。
・食物繊維を取る~腸内細菌のバランスを整えてくれます。豆やいも、ごぼうといった野菜の他に、ご飯などの炭水化物にも多く含まれています。
・発酵食品を取る~発酵食品の多くには乳酸菌などの微生物が含まれており、腸内細菌の活性化が期待できます。ヨーグルトやキムチ、納豆が代表的です。

腸内環境を整え、体の内側から風邪をひきにくい強い体をつくりましょう!