健康 こんにちは保健師です

皆さんが健康で元気に過ごすための役立つ情報をお届けします

■無理はせず、できることから少しずつ身体活動を増やそう!
▼身体活動とは?
安静にしている状態より多くのエネルギーを消費する動作をまとめて「身体活動」といい、日常生活における労働や家事などの「生活活動」と、スポーツなど健康や体力の維持・向上を目的として計画的・意図的に実施される「運動」の2つに分けられます。

▽身体活動
生活活動:日常生活における労働や家事、通勤、通学など
運動:トレーニングやエアロビクス、スポーツなど

▼身体活動不足の影響
身体活動が不足すると体力や持久力、筋力の低下を招きます。また、消費エネルギーが少ないため内臓脂肪型肥満が起きやすく、その影響で生活習慣病の発症リスクが増えます。さらに、NCDs(循環器疾患・がん・糖尿病・慢性呼吸器疾患など)の死亡危険因子は、喫煙、高血圧に次いで身体活動不足が第3位となっています。

▽身体活動の目標量
・成人(18~64歳)身体活動を1日60分以上(1日8,000歩以上)
運動:息が弾み汗をかく程度以上の筋力トレーニング、体操などを週2~3回(週60分以上)

・高齢者(65歳以上)身体活動を1日40分以上(1日6,000歩以上)
運動:無理のない範囲で、有酸素運動や筋力トレーニング、バランス運動、柔軟運動など多様な運動を週2~3回

※健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023より

令和5年国民健康・栄養調査(厚生労働省)によると、歩数の平均値が男性で6,628歩、女性で5,659歩と10年間で男女ともに減少傾向にあります。自分の体力や体調、生活に合わせ、できることから取り組みましょう!

▼身体活動の効果
身体活動量が多いほど、次の病気にかかるリスクや死亡リスクが低くなるといわれています。
・虚血性心疾患・脳血管疾患・肥満
・高血圧・糖尿病・骨粗しょう症
・結腸がん・アルツハイマー病

▽取り入れやすい手軽な運動
上体起こし:膝を曲げた状態から頭と肩を起こし、おなかをのぞくようにする。
大腿後面のストレッチ:伸ばした足にタオルをかけ、両手で握り、上半身をゆっくり引き寄せる。
股関節のストレッチ:両足の裏を合わせて股を開き、両膝を軽く下へ押す。
スクワット:両足を肩幅よりやや広くして立つ。ゆっくりと膝を曲げ、伸ばす。膝の角度で負荷を調整する。
足関節の背屈と底屈運動:壁に向かって立ち、かかとを付けた状態で足裏全体を床から持ち上げる。元に戻した後、つま先を付けた状態でかかとを持ち上げる。
上半身の捻転運動:両足を肩幅に開き、両手を使って上半身をひねる。
腰のストレッチ:上体をゆっくり前に倒す。両手を上げながら上体を後ろにそらす。

問合せ:住民課保健予防担当
【電話】56-2122