- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道占冠村
- 広報紙名 : 広報しむかっぷ 2025年8月号
■エゾシカ
出産期の6月からひと月ほど経過し、子ジカを見かけるようになりました。6月のシカの駆除数は60頭と過去年と比べると高い水準でした。
■ヒグマ
上トマムの市街地近辺では6月下旬に活動が始まりましたが、7月になっても例年のような頻度の上昇は見られていません。カリフリ山麓の農地方面では7月以降、例年よりまばらに活動情報が継続しており、村道上の自動撮影調査では2頭以上の単独個体が確認されています。
下トマムでは7月11日から13日にかけて放牧地に近い線路沿いで目撃が相次ぎ、14日に村職員が巡視した際、シカのれき死体を食べる若いオスグマ1頭を発見し捕獲しました。一連の頻出個体との同否については確証がありませんが、24日現在まで放牧地付近での活動情報は途絶えています。
双珠別では7月8日に一度、親子グマの目撃があったほか活動情報は僅少で、村全体で見ても例年と比べ静かです。
この夏は特に暑い印象ですが、気象庁統計では村内観測点の6月の平均気温が17.8℃で史上最高でした。7月も24日までが過去20年中最高の22.6℃と例年が17~21℃なので格段の差です。降水量は平年並みですが、エサとする野草の生育への影響や、暑さがじかにヒグマの活動時間や活動場所を変えた可能性も考えられます。例年、8月は目撃事案が減る一方でデントコーン食害が始まります。引き続き注意していきましょう。
問合せ:農林課林業振興室野生鳥獣専門員
【電話】56-2174