くらし 図書館へ行こう!

◆話題の新着本
『午前零時の評議室』
衣刀信吾/著
大学生の実帆に届いた裁判員選任の案内状。それはアルバイト先の羽水法律事務所が担当する事件だった。担当判事に呼び出された裁判員たちに異例の事態が訪れる。一方、弁護士の羽水は検察のストーリーに疑問を抱き…。

『春立つ風』
あさのあつこ/著
油屋「出羽屋」の離れで放蕩息子・一郎太が喉を突き、自ら命を絶った。ただの自死ではないようで、主の忠左衛門と後添えのお栄に、同心・木暮信次郎は話を聞くが…。『小説宝石』連載を加筆修正。

『This is the Airport』
飛鳥井千砂/著
留学生と暮らすことになった夫婦、もう辞めようかと悩む書店員、ある事件の影響で空港に近づけない女性…。空港では多くの人が交差し…。日常のきらめきをすくいあげる、あたたかな6つの物語。『小説宝石』掲載を加筆・修正。

『戦国転生同窓会』
織守きょうや/著
出席者8人が信長、秀吉、帰蝶、光秀など戦国武将らの生まれ変わりという、時空を超えた同窓会に参加した大学生・水野真広。もし前世が光秀なら復讐される!?でも真広だけ転生前の記憶がなく…。『小説推理』連載を書籍化。

『キネマ探偵カレイドミステリー』
斜線堂有紀/著
映画にまつわる数々の奇妙な事件を解決してきた「引きこもりの名探偵」嗄井戸と、ワトソン役の奈緒崎。大学を卒業した奈緒崎はひっそりと旅に出るが…。事件簿に刻まれる、6つの新たな物語。『ジャーロ』など掲載を書籍化。

『歌舞伎町ララバイ』
染井為人/著
中学卒業と同時に親元を飛び出し、歌舞伎町にたどり着いた15歳の少女・七瀬。トー横広場で仲間とダベり、危ないバイトに手を出していくうち、闇社会とも関わっていく。そして事件が起き…。『小説推理』連載を加筆・修正。

『氏家京太郎、奔る』
中山七里/著
ゴミ屋敷の一室から男の殴殺死体が発見された。殺人容疑で逮捕されたのは、民間の科学捜査鑑定人・氏家京太郎の高校時代からの親友だった。親友の力になるべく、氏家は再鑑定を請け負うが…。『小説推理』連載を書籍化。

『烙印の名はヒト』
人間六度/著
介護施設で働くロボットのラブは、入居者の老博士に頼まれ彼女を絞殺してしまう。だがラブは人を殺せない設計のはずだった。無実を証明し己が誇りを取り戻すため逃亡したラブの前に、ロボット排斥運動者が迫る…。

◆今月のBEST本(3月の貸出回数上位本)
『逃亡者は北へ向かう』
柚月裕子/著
3月の東北。震災直後に殺人を犯してしまった真柴亮は、一通の手紙を手に北へ向かう途中、家族とはぐれた子供と出会う。一方、刑事の陣内康介は、津波で娘を失いながらも真柴を追い…。

『リペアラー』
大沢在昌/著
六本木のビルの屋上で見つかった男性の遺体。警察は事件性もなく、身許不明の「行旅死亡人」として処理するが、想一らが調べると、ある奇妙な人物に行き着き…。学芸通信社の配信により各紙にて掲載したものに加筆修正。