くらし 令和7年度 町政執行方針(2)

II　安心・安全・笑顔あふれるマチを目指して
(1)医療と福祉の推進
町民の皆様が生涯安心して暮らせる地域づくりのためには、医療及び福祉の充実は欠かせません。天塩町立国民健康保険病院につきましては、整形外科医と内科医による常勤医2名の医療体制を維持しながら、医療技術者の安定的な確保を図るための就労奨励金制度を確立し、地域医療の維持強化に尽力してまいります。また、4月より帯状疱疹ワクチンの定期接種化が開始されますが、本町におきましては、帯状疱疹及びその合併症の予防の推進を図ることを目的として、定期接種並びに50歳以上の任意接種への助成を実施します。
お年寄りや障害を持つ方への支援につきましては、国の制度に加え、自立した日常生活活動に必要な支援を継続するとともに、各敬老事業の実施や温泉券及びハイヤー券の交付を継続してまいります。また、安定的な福祉サービスを提供するため、ケアハウスかがやき及び特別養護老人ホーム恵愛荘の施設整備を図ります。

(2)こども施策の推進
地域でいきいきと健やかに育つ子ども達の笑顔は、マチの宝であり未来への希望です。本町のこども施策を一体的に取りまとめた「子ども・子育て応援ガイド」の普及に努めるとともに、子育て支援金制度や予防接種費用の助成、3歳未満児の保育料の無償化や小中学校における学校給食費の無償化、学用品の支給など、子育て世帯の経済的負担の軽減策と、アプリケーションを活用した子育て支援サービスの提供に継続して取り組んでまいります。これら支援に加え、結婚新生活支援や妊産婦支援など、ライフステージに応じた一貫したこども施策を継続して推進してまいります。また、各種健診の充実やスクールカウンセラー等派遣、子どもの居場所づくりの推進など、子ども達の心のケアの充実を図り、子どもの笑顔を育み、心身ともに健やかな発達を支える体制整備を、福祉・教育・地域の連携のもとに継続するとともに、認定こども園おひさまにおける園庭遊具の更新を行い、子育て環境の一層の充実に努めてまいります。
本町の全ての子どもと若者が幸福な生活を送ることができる地域を実現していくことを目的として、こども基本法に基づく「市町村こども計画」を策定するとともに、全ての妊産婦、子育て世帯、子どもへの一体的相談支援を提供する「こども家庭センター」の設置を目指します。相談体制の一層の強化及び対応力の向上を図るため、専門職員の確保と庁内の体制整備に努めてまいります。

(3)住みよい住環境整備
住宅環境の改善策としまして、住宅リフォーム支援制度による居住環境の向上支援や、空き家解体補助制度による景観保全や周辺への被害拡大の防止などの対策を継続し、安心・安全な居住環境の整備に継続して取り組みます。
生活環境の維持向上としましては、冬期間の住民生活を支える除雪体制の維持を図るための除雪車両の更新や、有害鳥獣対策の推進を目的とした西天北クリーンセンターにおける動物焼却炉の機能強化、安心して利用できる公園環境の維持管理に努めてまいります。

(4)防災・減災・強靭化の推進
近年、災害の激甚化と頻発化に伴い全国各地で甚大な被害が発生しております。公営住宅をはじめとした、道路橋梁及び水道下水道などのインフラ整備につきましては、引き続き、各整備計画に基づく計画的な長寿命化と維持改修に努めるとともに、消防救急体制につきましても、消防庁舎の改修及び消防資機材の計画的な更新を行うことで体制強化を図ってまいります。
地域の防災意識の高揚、関係機関・団体等との連携及び訓練の醸成に引き続き努め、重要な情報が迅速に行き渡るよう防災情報配信システムの普及促進と活用推進を図り、住民生活の安心・安全の確保に向けた一層の体制整備に努めるとともに、本町の13河川における浸水想定区域が更新されたことに伴い、天塩町ハザードマップの更新を行います。また、雄信内市街地における非常時の避難区域としての活用と防犯及び交通安全対策の強化を図ることを目的とした用地の取得につきまして、関係者との協議を進めてまいります。

(5)物価高騰対策の推進
「国民の安心・安全と持続的な成長に向けた総合経済対策」におきましては、物価高騰の影響を受ける生活者及び事業者への継続支援の対応として、物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金が措置されたところです。本町におきましては、物価高騰に伴う家計負担の軽減を図るため、町内で使用可能な町民生活応援券の配布を実施するとともに、プレミアム付商品券を発行することで、物価高騰対策と地域経済の好循環を図ります。また、併せて低所得世帯等に対する支援給付を実施し、誰一人取り残されない形で物価高騰の克服を推進してまいります。