- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道猿払村
- 広報紙名 : 広報さるふつ Vol.541 令和7年6月号
■Hello!! ALT
外国語指導助手(ALT)
キム
▽アメリカの卒業式は6月!!
日本の学校の卒業式は3月に行われていますが、アメリカの学校の卒業式は今時期の6月頃に行われます。
日本の卒業式では、先生や友達と離れる寂しさから涙する生徒も多く、「卒業=寂しい」といったイメージがありますが、アメリカでは卒業式の後にホームパーティーを開催するなど「卒業=嬉しい」といったイメージが強くあります。
アメリカの卒業式といえば、映画などで卒業生がいっせいに帽子を上に投げるシーンを見たことがあるかと思います。卒業生が帽子を投げるのは、卒業し、新しい人生に踏み出すことを意味しており、喜びと達成感を表現するための伝統行事です。「ハットトス」とも呼ばれ、もともとは海軍士官学校で始まったといわれています。中には帽子に将来の自分へのメッセージを書いたり、可愛くデコレーションをしたりする生徒もいます。保育園児の頃はそのような卒業式に憧れて、写真のように自作の帽子をみんなでかぶっていました。
最近では、猿払村の小学校を卒業した生徒たちを思い出し、元気にしているかな?と気にしています。中学校の英語の授業はまた一段と難しくなると思いますが、楽しみながら中学校生活を送ってほしいなと思います。
■Xin chào!!
CIR
国際交流員(CIR)
アイン
▽剣道大会で感じた成長と感動
5月18日に行われた第16回猿払青少年剣道大会に準備や運営のお手伝いとして参加したことで、とても貴重な経験ができました。今まで剣道大会がどのように行われているのか知らなかったのですが、今回の体験を通して初めて理解しました。
大会当日、道場でいつも見かける子ども達は普段とはまるで別人のようでした。普段は明るくいつも笑顔な子ども達が、試合になると真剣な表情で竹刀を握り、全力で戦う姿にはとても感動しました。また、試合は勝ち負けを決めるだけでなく、互いに学び合う機会でもあると改めて感じました。技術だけではなく、礼儀や思いやりの大切さも、試合を通じて自然と身に付くのだと思います。私の道場の横断幕に書いてあるスローガンは「百錬自得」です。以前から、なぜ『練』ではなく『錬』なのかと気になっていたのですが、『練』は生糸をねること、『錬』は金属を鍛えることを指すそうです。どちらも「きたえる」という意味はありますが、『錬』にはより強く、厳しく鍛えるという意味が込められているのだと感じました。つまり「百錬自得」とは、「繰り返し鍛錬を重ねることで、自然と得られるものがある」という教えです。まさに今回の大会で見た子どもたちの姿そのものでした。私も、大学時代の武道の試合を思い出し、初心にかえり頑張ろうという気持ちになりました。