- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道中頓別町
- 広報紙名 : 広報なかとんべつ 2025年11月号
ブドウ栽培の疑問Q and A
今月は、冬のブドウの栽培にまつわるお話をQ and A形式でご紹介します。
Q.剪定はいつやるの?
→雪で木が埋まる前に行います。雪の降らない地域や雪解けの早い地域では冬の間や春に行うところもありますが、中頓別町では本格的に雪が積もる前に剪定を終わらせています。
Q.枝はそのまま雪に埋めるの?
→いいえ。雪の多い中頓別町では木を斜めに植えて、冬前に枝を地面に伏せやすくしています。これにより、雪の重みで木が折れるのを防いでいます。
Q.冬の寒さで枯れないの?
→品種によっては枯れます。ですが、中頓別町の主力品種である山幸は寒さに強く、冬の厳しい寒さにも耐えることができます。また、雪に埋まることでも凍害から守られています。
Q.畑に張ってある架線はどうするの?
→外して地面に下ろします。張ったままにしておくと雪の重みで架線が切れる恐れがあるためです。北海道でも雪の少ない地域ではそのままの場合や、上でまとめる場合もあります。
Q.動物に食べられないの?
→枝や幹が食べられることもあります。ネズミ・ウサギ・シカなどが冬場にも活動するため、枝が完全に雪に埋もれるまではネットや電気柵での獣害対策が欠かせません。
雪が積もる前の11月は、ブドウ畑が静かに冬の準備をする季節です。
ここでご紹介した作業はすべて手作業で、特に剪定は木の形がそれぞれで異なるために一つ一つ考えながらやらなければなりません。
どの作業も手間のかかる作業ですが、「手間がかかる」からこそ、美味しいワインが生まれるのです。
お問い合わせ:産業課 産業グループ
(【電話】01634-8-7662)
