くらし 【特集】新春座談会2026~未来のなかさつないづくり(1)
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- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道中札内村
- 広報紙名 : 広報なかさつない 令和8年1月号
■垣根を越えて語る2026年 今動き出す!中札内の未来‼
今年の新春座談会は、中井康雄村議会議長、島次良己農協組合長、吉倉孝尚商工会長、川尻年和村長の4名が一堂に会し、未来のなかさつないづくりをテーマに意見を交わしました。
産業、防災、観光の3つの視点から、これまでの取組や今後の課題、そして未来に向けた抱負等、これからの村の可能性について語っていただき、今後の村づくりについて考える座談会になりました。
・島次 良己さん…中札内村農業協同組合 代表理事組合長
・中井 康雄さん…中札内村議会 議長
・吉倉 孝尚さん…中札内村商工会 会長
■産業・商工業の振興は、中札内村の未来を支える大きな柱
島次組合長:畑作について、昨年の6・7月の猛暑による干ばつが影響し、小麦は細麦で、馬鈴薯も小玉、枝豆・インゲンは収量と品質共に良くなかった。ビートの収量は平年並みだったが、糖度が低かった。豆類は平年並みだったが、全体的に畑作はあまり良い状況ではなかった。
このような暑さは、今後も続いていくことと考えられ、品種改良などをしていかなければ、これからの畑作は大変になってしまう。
一方で、スマート農業の取組も進めており、例えば小麦の品質管理・向上として、衛星のデータから生育状況を確認し、状況により畑に色を付ける。その色の違いを機械で読み取り、生育状況によって肥料を調整するといった作業の効率化をし、品質や収量の向上を図りたい。
また昨年秋には、ホクレンスタンドに広い洗車場を整備することができたので、ぜひ利用していただきたい。
川尻村長:農業は村の基幹産業であり、すべての起点となってくる。農業が元気だと、十勝全体が元気になり、この地域の経済が回っていくと考えている。村では、堆肥化センターなどの整備や運用、牧場の運営などをお手伝いし、関係する皆さんと話し合いながら進めている。
後継者対策については、民間の取組を含めて様々なアプローチをしていき、今の時代に合った『人がつながる場』が大事だと思う。最近行われている村内青年4団体(農協青年部、商工会、農協、役場)による若手交流会や村民盆踊りなどで若い人が実行委員会のメンバーとしてイベント運営する機会なども良いきっかけになっている。
中井議長:昨年の異常気象により畑作への影響は大きかったと感じており、そうなると商工業への影響も出てくる。
やはり、基幹産業の農業が元気であれば、商工業も自然と良くなるのを実感するため、今後も温暖化などによる影響があると思うが、しっかり農業を応援していかなければと感じている。
吉倉会長:商工会では、地域の賑わいづくりについて、村民に向けた買い物アンケート調査を行った。
その結果の中で、『村にどんなお店があったらいいか』という問いに対して、ケーキ屋、パン屋、スナック、タクシーという声があった。実はこの4つは昔に村内にあったお店で、後継者不足などの色々な事情で無くなったが、こういった潜在的な住民からのニーズはあると感じている。
また、くるくる号のようなコミュニティバスの事業は各自治体においても行っているが、最近気になっているのがライドシェア事業。足が不自由で、病院に行くのにも停留所まで行くのが大変なお年寄りもいる。ライドシェアは、運行時間や場所、管理方法などに制限を設けた形で、普通の運転免許を持っている方が自家用車を使って人を乗せることができる仕組みであり、タクシーのように活用したい利用者がいるのではないかと考えていた。その中、社会福祉協議会の広報折込チラシに、ボランティアドライバー募集の記事が掲載されていて、これが自分が考えていた住民で協力し合って取り組んでいけるような良い仕組みなのではないかと感じた。
商工会のイベントとして長年実施している七夕まつりは、一昨年にこれまで実施していた商工会前から移動して中札内文化創造センターで実施し、昨年は、新しくできたまちなかキッチンスタジオの駐車場での開催ができ、会場を広くしたこともありたくさんの方に来ていただいた。村の商工の振興に大きく寄与していたと思う。
嬉しいことに、中札内村は起業する方が多く、村内ではカフェなども含め多種多様な事業者が増えており、起業しやすい環境が整っている。商工会の会員は、現在133事業所で昨年は10件も増えるなど、今後も中札内村の活気や発展に期待できるのではないかと感じている。
中井議長:農業も商工業も共通の課題である後継者や人材確保については、お店が無くなるとまちなかの元気がなくなり寂しくなってしまうなど難しい問題だと感じている。
そんな中、村では新たな事業者が増えるなど嬉しい話題が聞こえるが、例えば、みんなが通る大通り沿いの空き店舗などの活用を進め、『まちに賑わいが戻ってきた!活気があるな!』と、目に見えて感じるような取組ができないかと思う。
吉倉会長:後継者問題については、商工会連合会には後継者支援センターというものがある。そこでは、相談すると相手探しからマッチングするまで色々な支援をするといった制度があり、活用している。
今、商工会の中でも実際に後継者に悩んでいる事業者はあるが、非常にデリケートな問題でもあり、解決の糸口は簡単には見つからない。ただ、それでも何とかお店の火を消さないよう、会員に声をかけながら進めている。
