- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道中札内村
- 広報紙名 : 広報なかさつない 令和8年1月号
川尻村長:これからも、若者や事業者、村内の関係団体のつながりは、村に元気を呼び込むきっかけになり、新たな形でのまちづくりができるのではないかと期待をしている。
今回、11月23日に行われた農協の収穫感謝祭に参加させていただいたが、会場には村内外からたくさんの方がきていた。この機会をもっと発展させて村内事業所が連携する『産業まつり』のような形にできれば、新しい村の姿が見えてくるのではないか。
例えば、友好都市の川越市と交流・連携も期待できないか?
吉倉会長:川越市は『うなぎが有名』で、昨年度来村した川越市商工会議所の会頭が、実はうなぎの養殖事業を行っている方だった。その時今後の交流について話をする中で、「村商工会のお祭りに、出店できないか?」と声をかけてもらっている。
産業まつりのように、村内の様々な事業所が集まる場を活用して、川越市とも今後のお互いの交流の発展につながるような良い機会となり、村の魅力を発信できればと思う。
■防災・安全な暮らしに向けた備え
川尻村長:防災の強化や備えについて、最近は地震や大雪など大規模災害が各地で発生しており、村でも地震でのブラックアウトや大風など災害が身近に感じる状況となっている。
村では、地震が発生した際、震度4で課長職以上が出勤し、震度5以上で災害対策本部を立ち上げる体制となっている。例えば、大雨の際は職員が見回りして、河川の状況把握などを行い、住民の避難について随時検討するようにしている。
幸い、村での避難が必要な災害は、これまで多くはないが、体制づくりに注力して、防災備品についても、発電機や食料備蓄品など必要なものをしっかり備えていく。
島次組合長:農協では、台風の際に畑の現地確認を行い、被害状況を確認するようにしている。過去には、大風被害に対する見舞金を支給したこともあり、災害によって被害が出やすい農作物を守る取組が必要だと感じている。
住民での助け合いを進めるためにも、公会堂など地区ごとに発電機や食料備蓄などを配置するのも一つの方法ではないかと思う。
吉倉会長:商工会館は、避難所に指定されているが、ブラックアウトの時は何もできず、備えの不足を痛感した。あの時は『3日間、何とか持ちこたえられた』という経験をして備えの必要性を感じ、ガソリンスタンドには発電機を配置し災害への備えを考えるようになった。
中井議長:これまでの災害を通しても、普段の備えが十分かというと、正直まだまだだと感じている。
9月の村総合防災訓練への参加者も子どもたちは多いが、一般の方の参加は少ない。もっと住民に防災への意識を持ってほしいし、それを高めるような取組が必要だと思う。
ただ、子どもたちが災害について学ぶ機会として効果もあるため、また違う機会に各団体が連携した取組も良いのではないかと思う。
川尻村長:災害時の対応を共有する場として、各団体の職員が集まって『Doはぐ』で避難所運営体験をする機会はどうか。災害時は、同時に多くの課題が起こり対応が必要になっていくことから、平時からの協力や連携が重要になると思っている。
※Doはぐ:真冬に直下型地震が発生し電気等が使えない想定に沿って、250枚のカードで示された様々な条件をグループで話し合って解決していく「防災教育カードゲーム」
■自然、食、人がつながり観光・交流人口の拡大へ。
川尻村長:中札内村は観光面で非常に恵まれていて、民間企業も含めてみんなが協力し合って作ってくれている。交流人口については、例えば交流の杜には年間数万人が訪れ、昨年は高校サッカーの全道大会の会場にもなっていた。
こういった大きな大会があると、農協直売所や道の駅にも立ち寄ってもらえ、村を知ってもらう良い機会になっており、もっと連携して村をアピールすることが可能ではないかと考えている。
島次組合長:村内でイベントがあると農協直売所の売り上げが倍になり、「今日は何があった?」と驚くこともある。多くの方が訪れる観光スポットやイベントがあると事業所にとってもプラスになり、今後も横のつながりを大事にして、連携を図っていきたい。
また、中札内村は枝豆を中心に買っていただいており、「中札内産は美味しい」と評価をいただくことが多く、東京に行っても中札内産の枝豆が多く店に並んでいて、たくさんの方に手に取ってもらえている。
卵や鶏肉なども含め、『中札内産』と枕詞のように付いているのを見ることができるので、食は観光にとって非常に大きな魅力となっていると思う。
吉倉会長:地域の賑わいについては、日高山脈の国立公園化が、より大きな追い風となっている。『日高山脈が見たくて』と移住のきっかけにもなっているし、車を停めて見たくなるようなビュースポットもたくさんある。
ただ、イタドリなどの雑草が目立つ道路沿いや歩道の環境などは、景観が悪く、訪れる方にも関わってくる問題で、みんなで知恵を出して景観をもっと大事にしていく取組ができたらと思う。
中井議長:観光拠点がたくさんあり、今後も連携してイベントなどができるようになれば、中札内村に訪れるきっかけが増えていくと思う。村から望む日高山脈は、本当に素晴らしく、その魅力を高められるように考えていきたい。
