- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道更別村
- 広報紙名 : 広報さらべつ 令和7年6月号
vol.134 保健師 竹村友美
■肥満と生活習慣病について
村では健康の維持増進、疾病予防・早期発見を目的に各種健診を実施していますが、健診結果の特徴として、「肥満の方が多い」傾向にあります。直近では令和4年度の村40~74歳の国保加入の方の肥満有所見率は33.2%でしたが、北海道は30.7%、国は27.1%となっており、高い数値となっていることがわかります。
肥満は高血圧や糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病を引き起こす原因となり、放置すると生活習慣病を悪化させ、血管が傷ついたりもろくなっていき、やがて動脈硬化を引き起こし、心筋梗塞や脳卒中といった、生命に関わる病気につながります。
肥満の解消には「食事」と「運動」がポイントになります。今日から簡単にできる食事と運動の工夫を紹介します。まずはひとつ、取り組めそうなものから行動してみませんか。
【食事の工夫】
(1)1日3食規則正しく食べる
食事回数が少ないと体が飢餓状態になり、栄養をため込もうとするため太りやすくなります。
また、一度の食事量が多くなり過食につながりやすくなります。
(2)ゆっくり、よく噛んで食べる
食べ始めてから満腹感を感じるまで20分程度かかると言われています。ゆっくりよく噛み、20分以上かけて食事をすることで、食べ過ぎ防止につながります。
(3)ながら食事はやめる
テレビや動画視聴など、何かをしながら食べると無意識に食べ過ぎてしまいます。
【運動の工夫】
(1)日常生活で無理なく動く
特に運動が苦手な方や続かない方におすすめです。例えば、歯磨きしながらかかとの上げ下げ、料理しながらつま先立ち、テレビを見ながらストレッチ、歩くときは早歩きをするなど、日常生活の中に上手く取り入れることで運動量を増やすことができます。
(2)健康増進室の活用
村には100円でランニングマシンやトレーニングができる健康増進室があります。
「どんな運動をしたらよいかわからない」「マシンの使い方がわからない」「専門家のアドバイスを受けたい」などという方は、インストラクター配置日での利用をおすすめします。配置日時については、村ウェブサイトをご覧ください。
問い合せ:保健福祉課保健推進係
【電話】53-3000