- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道大樹町
- 広報紙名 : 広報たいき 令和7年10月号 No.690
町では、平成4年に非核平和宣言をした後、終戦70周年を迎えた平成27年度から、平和記念式典に町民を派遣しており、今年は大樹高校3年生の西川美愛さんを派遣しました。
令和7年8月6日「被爆80周年広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式」が開催され、ご遺族をはじめ、石破茂内閣総理大臣など多くの参列者が原爆死没者のご冥福を祈念しました。
派遣を終えた西川さんの報告文をご紹介します。
平和記念式典に参加し、会場を満たす厳粛な雰囲気、参列者の祈りの姿に深く心を打たれました。そこには、ただ「戦争をなくす」という願いだけではなく、過去を胸に刻み、未来へつなぐという強い意志を感じました。そして、自分が思うより平和は複雑で、尊く、美しいものだと強く思いました。
「平和」とは、単に争いがない状態ではなく、人々が互いを尊重し、理解し合う関係の積み重ねによって育まれるものです。だからこそ私もその平和を育む一員として、人の考え、思い、夢を尊重できる人間になりたいと心から思いました。
「平和」とは、人々が夢を持ち、私も皆さんも輝くことができるとても素敵なものです。そんな平和がいつまでも続くように、戦争や原爆の恐ろしさを語り継ぎ、一人ひとりが平和を築こうとする意識を持ち続けてほしいと思います。そして私も、今回学んだ「平和」の在り方を、人々に伝えていきたいと思います。
最後に、貴重な機会をいただけたことに感謝し、派遣事業参加のご報告とさせていただきます。
