- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道足寄町
- 広報紙名 : 広報あしょろ 令和7年6月号
■長寿の秘訣はよくかむこと?
今回「自分らしく、いきいきライフ!」では、今年の11月に100歳を迎える上田保次(うえだやすじ)さんに健康の秘訣を伺いました。すると「とにかくよくかんで食べている」とお答えになりました。若い頃からよくかんで食事をされていた上田さんは99歳とは思えないほどお元気で、趣味のゲートボールでも活躍されています
■よくかむことはたくさんのメリットがあります
よくかむことには非常に多くのメリットがあります。まず、よくかむことで食べ物が細かくすりつぶされ、胃腸での消化を助けます。消化が良くなることで、体に効率よく栄養を届ける事にも繋がります。
また、唾液の分泌が促進され、食べ物を飲み込む際の潤滑剤としての役割を果たします。唾液によって飲み込みがスムーズになることで、窒息予防も期待ができます。
そして、よくかむ習慣は、認知症の予防にも効果があるとされています。かむことによって脳の血流が増加し、脳の活動に必要な栄養などを届ける働きがあると考えられています。
■オーラルフレイルを予防しましょう
オーラルフレイル(口腔の虚弱)という言葉が近年注目され始めています。オーラルフレイルとは、口腔機能の低下によってそしゃく力や飲み込む力が衰えている状態の事です。オーラルフレイルの状態が進行してしまうと食べ物をよくかむことが難しくなってしまいます。
予防するためには口周りの筋肉を意識的に動かし、口腔機能の低下を防ぐことが重要です。たとえば、舌を左右上下に伸ばす、早口言葉を3回続けて言う、ご飯を30回かむ、うがいするように口を膨らませてブクブクとするなど、簡単な動きが効果的です。手軽に実践できますので、飲み込みに不安がある方や食事をしっかり取りたいとお考えの方はぜひお試し下さい。
これからもいきいきとした生活を送るためには口腔機能の低下を予防し、よくかんで食事をすることが大切です。かむ習慣を身につけて毎日の食事を楽しみましょう。