子育て まなびのひろば(1)

■自己を調整し、主体的に学び続ける子どもの育成
~個別最適な授業の充実を目指して~

◇個別最適な授業の充実を目指して
5月12日、浜中町教育研究所5月全体集会が開催され、新しい体制のもと令和7年度の研究・実践活動がスタートしました。
全体集会では、吉田所長(浜中中学校校長)が「浜中町の小中高の教職員が校種、学校区の枠組みを超えて、一堂に会して行われる研究所の事業が、浜中町の教職員全員にとって、あってよかったと言われ、ひいては浜中町の子どもたちにより質の高い教育を保障する取り組みになると幸いである」と話されました。
佐藤教育長からは、学校現場で求められる「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実が求められていることについて話があり、また、私たち大人も「学び続ける存在」であることが、次の時代を担う子どもたちへのメッセージとなること。浜中町教育研究所が子どもたちのよりよい未来を創る探求が進められていく場となるようにとエールが送られました。

《令和7年度の主な取組内容》
◇研究活動
・研究主題に基づき、日常的な教育実践に応える実践研究活動
・教職員の資質向上を図る理論と実践に関わる研究推進

◇広報調査活動
・今日的な学校教育の課題や浜中町教育に関わる調査研究推進
・教育実践集録の発行(研究紀要「浜中教育」)

◇特別委員会による活動
・へき地複式教育特別委員会~浜中町へき地複式教育研究大会、交流学習の開催
・郷土資料編集特別委員会~郷土資料を活用した授業交流、改訂に向けた情報収集

■子どもたちに大きな声援を!~運動会・体育大会~
本町は毎年、全ての学年で「体力テスト」を実施し、各学校ではその結果分析に基づいて、目標や計画を立て、年間を通じて体力向上に取り組んでいます。
6・7月は、小・中学校で運動会や体育祭、体育大会が開催されます。運動会や体育祭、体育大会は、子どもたちの頑張りや日頃の体力づくりの成果をご家族や地域の皆さんの前で存分に発揮する場ですので、ぜひ、子どもたちが頑張っている姿をご参観いただき、温かい声援をお願いします。

■町の未来を想う声が、全国の教科書に
~霧多布高校卒業生 竹詰いぶきさんの作文が道徳の教科書に掲載されました~
このたび、霧多布高校に在学されていた竹詰いぶきさん(令和2年卒業、当時高校2年生)の第6期浜中町まちづくり総合計画の「未来の浜中町」作文の部で入賞した作文が、中学校3年生向けの道徳の教科書(東京書籍)に掲載されることになりました。
この作文は、インターンシップや授業を通して得た地域とのつながりや気づきをもとに、「浜中町の未来」について真摯に綴られたものです。
インターンシップ中、訪れたお店でお客様から「高校生が頑張ってくれていて、見ていると元気が出るよ」と声をかけられた体験や、浜中学の授業で町の観光スポットを調べたことなど、日々の学びの中で感じた町の魅力や課題に対する気づきが文章の中に生きています。
竹詰さんは、「まずは浜中町民が自分たちの町を知り、愛し、行動することが町の未来を開く鍵になる」と語り、町への思いと自らの責任感を言葉にしました。
この作文は「地域社会と自分の関わり方」について考える教材として選ばれ、これから全国の中学生たちがこの文章を読み、地域とのつながりについて考える機会を持つことになります。
この作文が全国の教室に届けられることは、町にとっても大きな誇りです。浜中町には、こうして地域を思い、活動しようとする若者が育っています。そのまなざしは、今後の浜中町の歩みに確かにつながっています。
霧多布高校で実施している浜中学、また、小・中学校で行っている総合的な学習の時間におけるふるさと教育について、今後も小・中・高の系統立てた取り組みを重ね、浜中町の若い世代の成長を支える環境づくりを進めていきます。
※詳しくは、本紙またはPDF版を参照してください。