- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道白糠町
- 広報紙名 : 広報しらぬか 令和7年12月号
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本町では、緊急時に町民を守る体制は機能するのでしょうか
80代・男性
9月20日夕方から21日早朝まで、これまでの記録を更新するほどの豪雨がありました。
本町では午前4時40分に茶路川の水位が氾濫危険水位に達し、7時過ぎには既に氾濫危険水位を1メートル近く越えていることをテレビのデータ放送で確認しました。途端心配になって茶路川の状況と、よく冠水する場所の状況を確認に行ったのですが、これまでにないほどの水位や面積での冠水がありました。
冠水の原因は、おそらく生活排水のポンプ排水能力が限界だったのかもしれません。詳細は分かりませんが、今回の冠水は本町の津波避難タワーまで及んでおり、タワーへ避難するには避難指示発令のタイミングが課題になると感じました。たとえ町民の避難行動が遅れてもタワーまで安全に避難できるよう、タワーの階段やスロープ入口まで、せめて縁石の高さまでにアスファルト等で嵩上げすることはできないものでしょうか。
また、7時半前にJアラートによる避難指示が発令されましたが、人工音声では危機感が感じられませんし、避難指示の理由も理解できません。職員の肉声で避難指示を発することはできないものでしょうか。
以前、休日・祝日は消防と連携を取って周知啓発を行うと聞いていましたが、その体制は現在もできているのでしょうか。
■お答えします
緊急時に町民を守る体制についてお答えします。
9月21日未明から朝にかけての大雨は、北海道で初めての「線状降水帯」発生によるもので、白糠では1時間あたり37・5ミリ、総雨量は観測史上最大の173・5ミリを記録するものでした。
ご推察のとおり、白糠地区津波避難タワー周辺は低地で、大雨時の排水処理が困難な地域であり、生活排水施設の処理能力が追いつかず、道路冠水が発生していることは、町も認識しています。このことから、昨年度から周辺地域の雨水排水の抜本的な対策に着手し、来年度から貯留施設の拡充工事を始めます。このことにより、ご意見にある津波避難タワー敷地内も含めた雨水による冠水等が改善されるものと期待しており、この拡充工事の状況を見ながら対策をしていきたいと考えています。
また、大雨による冠水により避難所への移動が危険な場合の対策として、本来津波避難施設である避難タワーへの緊急避難について今後検討していきたいと思います。
いずれにしましても、季節、時間、天候など、災害時の避難時の状況は多様ですが、どのような状況でも、速やかな避難ができるよう、今後も万全を尽くしていきます。
次に、防災行政無線による緊急放送は、災害対策本部職員の操作体制により、柔軟に対応していますが、災害時放送については、ご意見のとおり、緊急性を認識していただけるよう、肉声音声による放送を含めて検討していきたいと考えています。
また、夜間、休日・祝日における地震等の急な災害時において、町職員の早急な登庁が難しい場合には、消防署員により緊急放送ができる体制を整えており、今後迅速かつ確実な情報伝達に努めますので、ご理解をお願いします。
〔危機対策課〕
