くらし キラリ あおもり創造人(そうぞうびと)

健康、福祉、環境、教育、文化、スポーツ、防犯、防災、子育て、国際交流など、様々な分野で社会貢献的な活動をしている方々を紹介します。

■アマモで温暖化防止や生物多様性に貢献 取組を陸奥湾沿岸に広めたい
▽5/31(土)~6/6(金)のゲスト
・志田 崇(しだ たかし)さん(NPO法人あおもりみなとクラブ理事)

青森市で建設会社を営む傍ら、NPO活動で海の環境改善に取り組んでいます。「陸奥湾と相性のいい海草『アマモ』を増やし、CO2(二酸化炭素)吸収による地球温暖化防止と生物多様性向上を図りたいです。」
陸奥湾はアマモ類の生育面積が全国トップクラスと言います。志田さんは、家業を継ぐためUターンして間もない平成19年頃、漁港整備などの仕事で知り合った湾内のナマコ漁業者から、アマモ類やナマコが減っている─との話を聞きました。調べると、水温上昇などのほか、ナマコの桁引き漁(底引き網漁の一種)もアマモ類減少の一因と分かり、アマモ類を守りながら桁引き漁ができる、海底設置用コンクリート構造物を開発しました。「魚介類がたくさん捕れ、浜がにぎわってほしいと強く思っています。」
NPO活動では海の魅力発信や環境改善に関わっており、アマモを増やすことで光合成によりCO2を吸収し、海に炭素を固定化する「ブルーカーボン」にも尽力。青森駅近くに令和3年にできた人工海浜「あおもり駅前ビーチ」でも学生や子どもたちとアマモ場の造成などに励んだ結果、令和6年には同ビーチのアマモ場がCO2吸収量売買の取組「Jブルークレジット」に認証されました。ビーチは水生生物約30種類が確認され、生物多様性の保全への貢献が認められて、今年、環境省の「自然共生サイト」に認証されました。「Jブルークレジットや自然共生サイトの取組を発信し、陸奥湾沿岸市町村に広めていきたいです。」

▽広報番組
本市で活躍しているゲストと市内大学生とのトークを通じて、その活躍をお伝えします。

放送局:青森ケーブルテレビ 市民チャンネル
放送日:毎月最終土曜~翌金曜日 8:00~、11:45~、18:45~の15分
・市公式YouTubeでも配信(本紙の二次元コードを読み取りご確認ください。)