くらし 【特集】令和型給食のスタンダードを目指して(2)

■むつ市防災食育センター　いただきますの舞台裏
(1)食材の納品・検収
発注した食材の数や品質に問題がないかチェックしながら受け取ります。

(2)野菜・肉の下処理
下処理室では野菜に虫や汚れがないか等確認しながら丁寧に洗っていきます。肉類は調理しやすいよう、専用トレーに並べます。
point!…調理時間短縮にスライサーは欠かせません

(3)炊飯
炊飯で使用する連続炊飯器は、「米を洗う・炊く・蒸らす・ほぐす」作業を自動で行なうことができます。
point!…センターが1日に炊くお米の量は300kg!!

(4)和え物調理
専用の回転釜で茹でた野菜は、真空冷却器で急速に冷やすことで、鮮度を保ったまま調理することができます。

(5)蒸し物・揚物調理
「蒸す・焼く・煮る・炒める」等、複数の調理方法が可能なスチームコンベクションオーブンによってメニューの幅が広がります。
ベルトコンベアー式のフライヤーは、連続して大量の食材を揚げることができます。

(6)炒め物・汁物調理
大きな回転釜に肉や野菜を入れ、食材を均一に炒めます。みそ汁等の具材はできるだけ、地元産や旬のものを使うように心がけています。
point!…回転釜は、1台約1,000人分の調理が可能!!

(7)アレルギー対応食
アレルギーがある児童・生徒も安心して給食を食べられるように、専用の部屋で調理し、専用の容器に入れて届けられます。

(8)配送
調理した給食は専用のコンテナに積み込み、6台のトラックで市内14校に配送しています。

■令和7年7月30日カムチャツカ半島地震に伴う津波警報に係る応急給食対応
8：25…カムチャツカ半島付近を震源にM8.7の地震発生
8：37…津波注意報発表
9：40…津波警報発表
12：00…第2回災害対策本部会議開催
12：45…調理員に応急給食の調理を指示
13：30…炊飯開始…(1)
14：20…おにぎりを握り始める…(2).(3)
16：25…パック詰めしたおにぎりを配送コンテナに格納…(4)
17：35…おにぎりを積んだ配送車両出発…(5)

市内各地に開設された14か所の避難所へおにぎり1,000人分を調理・配送しました。
避難している方々が少しでも食の面で安心できるよう、迅速な対応が求められました。