くらし わが町の家計簿 -令和6年度決算報告-(1)
- 1/24
- 次の記事
- 発行日 :
- 自治体名 : 青森県平内町
- 広報紙名 : 広報ひらない 令和7年11月号
■01 一般会計
9月に開会された第3回町議会定例会で、令和6年度の一般会計と特別会計の決算審議を行い、全会計が「認定」されました。一般会計の歳入は、81億3,342万1,627円(対前年度比5.4%の増)、歳出は79億7,300万4,219円(対前年度比6.6%の増)となり、1億6,041万7,408円が残額となりました。この残額から、繰越明許費(注1)のうち繰り越すべき財源1,781万5千円を差し引き、さらに地方自治法および地方財政法の規定により8,000万円を財政調整基金(注2)に積み立て、残り6,260万2,408円を令和7年度へ繰り越しました。令和6年度全体としては、町の貯金にあたる財政調整基金を取り崩したものの、単年度ベースでの実質収支は黒字となりました。
(注1)歳出予算の経費のうち、その性質上または予算成立後の事由により、当該年度内に支出を終わらない見込みがあるものについて、予算の定めるところにより、翌年度に限り繰り越して使用することができるもの
(注2)災害対策の財源やその他緊急を要する事業の財源に充てるため、積み立てしたもの

歳入については、地方交付税や国・県からの負担金や町債などのお金(依存財源)が約80.0%であるのに対し、皆様から納めていただいた町税や使用料など、町が独自で調達するお金(自主財源)は約20.0%となりました。
自主財源の割合が2年続けて2割を超え、財政構造の良化が図られているという見方ができますが、依然として依存財源の割合が高く財政基盤は脆弱であると言わざるを得ない状況であることから、安定的な財政運営のため、引き続き自主財源の確保に努める必要があります。
歳出については、社会保障費や、町有施設・インフラの老朽化など、やむを得ない経費の増があるものの、町の財政状況を鑑みながら、住みよいまちづくりに向けた積極的な取組を行っています。
ソフト面では保育料等無償化や定住促進対策、予防接種の助成などの人口減少対策を継続し、ハード面では、防災行政用無線設備更新(屋外子局)、学校給食センター維持管理(屋根改修)、夜越山温泉、町武道館及び各消防団屯所へのエアコン設置を実施しています。
※各数値については、表示単位未満を端数処理しているため、合計と内訳が一致しない場合があります。
※町民1人あたりの歳入歳出額については、人口9,730人(住民基本台帳の令和7年1月1日現在)で計算しています。
○令和6年度一般会計の主な歳出内訳
・生活路線バス及びスクールバス運行委託料…1億8,319万円
・移住・定住促進対策事業費…1,016万円
・役場庁舎整備事業…1億1,922万円
・物価高騰対策関連経費…2億1,919万円
・町民バス高齢者等無償化事業…1,366万円
・重度心身障害者医療費、介護・訓練等給付費…3億1,873万円
・保育所等施設型給付費(保育料完全無償化)…4億2,749万円
・児童手当…1億1,160万円
・各種予防接種(コロナウイルスワクチンを除く)、検診および健康診査等委託料…5,826万円
・新型コロナウイルスワクチン接種対策事業…1,882万円
・乳幼児・子ども医療給付費…2,979万円
・ごみ処理関連業務委託料…2億921万円
・除排雪委託料…1億9,975万円
・道路改良・橋梁維持・水害地帯環境整備事業…1億4,276万円
・学校教育充実事業及び学校教育活動支援員配置事業…2,209万円
・エアコン設置工事(夜越山温泉、武道館、各消防団屯所)…1,719万円
・長期債元利償還金…6億3,223万円
・特別会計繰出金…14億1,018万円
今後もより一層の経費削減に努めるとともに、並行して経常的な自主財源の確保を模索しながら、健全な財政運営と住民サービスの維持・向上に努めていきます。
