- 発行日 :
- 自治体名 : 青森県大鰐町
- 広報紙名 : 広報おおわに 令和7年(2025年)10月号
■Vol.4 事業承継を全力応援!!(2)
21あおもり産業総合支援センター(青森市)では、県内の中小企業者の皆様の創業、売上拡大、経営改善、事業承継など、経営に関する様々な相談に応じています。
今回は、「事業承継」について紹介します!
◇黒字なのに後継者候補がいない
現経営者が事業承継に取り組もうとする時、後継者候補として自分の親族を考えることがよくあります。しかし、子供がいないとか、子供はすでに別の職業に就いているなど、進まない場合も多くなっています。
親族に後継者候補がいない場合、次には自社の役員や従業員を考えることになります。とはいえ、従業員は経営者となることを意識していませんから、了解を得るのは難しいし、株式や事業用資産を継承する資金の課題もあります。
その結果、事業は黒字なのに、現経営者が高齢化し後継者がいないという理由で、やむなく自ら廃業するという事例が増えています。
昨年、県内で休廃業、解散した企業(個人事業主を含む)は564件。これらの企業の4割の業績が黒字でした。本来ならばまだまだ営業を継続できたのに後継者がいないため、自ら廃業という選択肢を選ぶ経営者がたくさんいるのが青森県の現状です。564件の廃業により消失した雇用が807名、売上が149億円。地域経済に非常に大きなダメージを与えていることは明らかです。
※統計データは、帝国データバンク「青森県企業『休廃業・解散』動向調査(2024年)」より引用
◇第三者承継という選択肢
親族、従業員に後継者候補がいなければもはや廃業するしか選択肢はないのでしょうか。
それは違います。「第三者承継」というもうひとつの道があるのです。第三者承継とは社外の第三者に次の経営者になってもらうということです。
それでは、どうやって第三者承継を進めるのでしょうか。現経営者が自ら探すことは極めて困難です。そこで、私ども青森県事業承継・引継ぎ支援センターがお手伝いを行っています。
私どものセンターには後継者不在で困っている会社があれば、引き受けたいという譲受希望の登録が350件以上あります。そのような譲受希望企業に後継者不在企業を紹介し、センターが間に入ってマッチングを進めることができます。センターが無料で第三者承継のお手伝いをします。
次回は、センターが仲介した県内の第三者承継の実例を紹介いたします。
お問合せ:青森県事業承継・引継ぎ支援センター(21あおもり産業総合支援センター)
【電話】017-723-1040
