くらし ほっとジオなひとときを Vol.13 想いをつないで

大きな節目となった今年度の下北ジオパーク。今年度どのようなことがあったか一緒に振り返り、そして「これから」のことを考えてみませんか?

◆季節はめぐって
下北ジオパークの「春」は清掃活動が多く実施されます。多くの方に御協力いただき、保全のため、そして観光で訪れる方を気持ちよくお迎えできるようにおもてなしの意味も込めて実施します。今年度は最大で350人もの参加者が集まった海岸清掃もありました。
「夏」には、ちぢり浜エリアで沿岸観察会を、そして、大湊・芦崎エリアでこどもジオ芦崎探検隊を開催しました。
下北ならではの自然のなかで、五感を使って楽しみながら学ぶこどもたちは、大人が驚くほど主体的に自然の不思議を見つけ、疑問を持ち、解決しようと目を輝かせていました。
「秋」に開催された第14回日本ジオパーク全国大会下北大会では、こどもたちが全国から集まった方たちの前で堂々と、そして生き生きと日頃のジオパーク学習の成果を発表し、下北の魅力を発信してくれました。この発表以外にも、マーチングや郷土芸能などで一生懸命ステージを盛り上げてくれた姿が印象的だった方も多いのではないでしょうか。
「冬」には、下北ジオパーク再認定が発表され、結果報告会ではむつ市立関根中学校の皆さんがジオパークを取り入れた劇で会場を盛り上げてくれました。
そして、下北ジオパークはまた新たなスタート地点に立ちました。

◆この地域の未来を創るのは、ここを残したいと想う、人の力だ
皆さん、想像してみてください。5年後、10年後、30年後、どのような下北になっていると思いますか?どのような下北だと嬉しいですか?
今年度の『ほっとジオなひとときを』では、様々な視点で地域の方の「想い」を発信してきました。視点は違えど、その想いの向く先はやはり未来のこと。
この地域の未来を創るのは、ここを残したいと想う人たちの力です。そしてその力は、これまでの下北ジオパークを振り返ると年々大きなパワーへと変化しています。
今、新たなスタート地点に立った下北ジオパークは、これまでの活動を追い風として、さらに未来へ向かって加速していく転換期となります。その中でも、核となっていくのはやはり、こどもたちの存在です。
リードする大人の背中を見ながら、その想いを汲み、未来へ向けて積極的に活動するこどもたちには、大きな「変える力」があります。以前は、下北は何もないと言われていましたが、それを変えていったのは輝くこどもたちです。ジオパークを通して地域のことを学び、楽しみ、地域を誇りに思うこどもたちがいずれ大人になって、またこどもたちに伝えていく。
世代を超えて、地域を越えて、下北の魅力を語り合う未来になっていけるよう、想いをつないでいきたいですね。