しごと 〔特集2〕スマート農業技術を活用!農業DX(ディーエックス)で変わる未来の農業

農業の現場では、スマート農業技術を取り入れた「農業DX(ディーエックス)(デジタルトランスフォーメーション)」による農業の生産性・収益性の向上を目指す取り組みが進んでいます。

■農業DXで目指す持続可能な農業
農業に携わる人の高齢化や人口減少が進む中、スマート農業技術などを活用した「農業DX」が注目されています。ロボットやAI(エーアイ)などの先端技術や、各種データの活用により、農業の生産性や収益性の向上につなげ、新たな価値の創出やビジネスモデルへの変革を目指していこうとするものです。
県は、農業DXを推進していくため、産学官民による「いわて農業DX推進連携会議」の発足や本県の農業の実情に合ったスマート農業技術の研究開発、人材育成などに取り組み、持続可能な農業の実現を目指しています。

■インタビュー 「見える化」で変わる農業の働き方改革
農業DXに取り組む株式会社西部開発農産。スマート農業を主導する受託部部長の清水一孝(しみず かずたか)さんにお話を伺いました。
「農業DXを進める上で大切なのは、〝人・機械・農地へのアクセス〟だと考えています。点在していた農地をまとめて大きな区画にし、作業を効率化しました。また、従業員は全員スマートフォンと専用の管理ソフトを使って、作業の進み具合や応援が必要な現場などをリアルタイムで共有しています。作業の〝見える化〟は、業務の無駄を減らし、効率良く進められるだけでなく、人材育成や働き方にも良い影響を与えています。これからもスマート農業技術を活用しながら新たな挑戦を続けていきたいと考えています」。

写真:株式会社西部開発農産 受託部部長 清水一孝(しみずかずたか)さん
薄い水色のシャツを着た笑顔の清水さんです。
※写真は本紙またはPDF版をご覧ください。

株式会社西部開発農産ホームページの二次元コードがあります。
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■農業DXを支える技術 農業の現場で活躍する技術の一部を紹介します
○農薬散布用ドローン
技術の概要:ドローンを自動飛行させ、農薬や肥料などを空中から散布する
効果:
・作業人員や作業時間の削減
・自動飛行のため、経験が浅いオペレーターでも作業が可能
・無人ヘリコプターでは散布が困難な山間部などでも効率的な散布が可能
・農薬の効率的な使用により環境負荷が低減

写真:田畑の上空を飛行しているドローンです。
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○環境モニタリング
技術の概要:施設内外の環境(温湿度、シーオーツー濃度、日射、風速など)を各種センサで自動測定し、その測定値(環境データ)をタブレットなどで確認する
効果:
・遠隔地からでも施設内環境を確認でき、近くにいる作業員への作業指示が可能
・施設内環境の見える化により環境改善が図られ、収量や品質の向上が実現

写真:施設内に6人の男性がいます。ひとりがタブレットをチェックしている様子です。
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導入事例はこちらから
岩手県スマート農業事例集の二次元コードがあります。
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■いわてアグリベンチャーネット
いわての農業情報をお届けするポータルサイト「いわてアグリベンチャーネット」では、スマート農業をはじめとした農業技術や農村地域などの情報を幅広く掲載しています。ぜひご活用ください。

写真:いわてアグリベンチャーネットのホームページの画面です。山や木、家、畑などをデザイン化したシンボルマークとメールサービス 会員募集中!11個のバナーが表示されています。
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■スマート農業技術導入判断支援ツール
経営規模に応じたスマート農業技術導入の判断をお手伝い。技術の概要や効果、コストの目安などを確認することができ、自分の経営にはどんなスマート農業技術が適しているのか、判断を支援するツールを公開しています。

写真:スマート農業技術導入判断支援ツールのスマートフォンの画面です。作目を選択してくださいとあり、水稲、畑作、露地野菜、施設野菜などのバナーがあります。
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