- 発行日 :
- 自治体名 : 岩手県一関市
- 広報紙名 : 広報いちのせき「i-Style」 令和7年6月号
■何事もやめてしまうのは簡単 だからこそ、続けることに意味がある
小学6年生の頃に家族の仕事の関係で東京から藤沢へ。多感な時期を自然豊かな環境の中で過ごしました。高校2年生の春に出合ったのが、地域に伝わる下大籠南部神楽。年の近い先輩が取り組んでいたこともあり保存会に入会し、当初は舞い手を務めていました。年数を重ねベテランとなった現在は、太鼓をたたく胴取りとして場面を見極め、演舞を進行する役目を任されています。地元の神社や発表会などで披露するため、週1回ほど練習に励んでいます。
藤沢の一大イベント・藤沢野焼祭(のやきまつり)にも長く携わり、20代から窯だきを担ってきたほか、10年ほど前からは実行委員会の野焼部長として祭りに向けた作品制作の指導などに当たっています。過去には、自身も最高賞の塩野半十郎大賞に輝いたことがあります。
本業は大工。主に木造の建物を新築したり修理したりと忙しい毎日を送ります。それでも「都会ではなかなかできないことがここにはある。神楽もそうだし、野焼もそう。だから続けたい。やめるのは簡単だけど、なくしたくない」。好きなことに打ち込むことで日々を充実させています。
▽さまざまな活動で地元に貢献
畠山裕一(はたけやま・ゆういち)さん 47(藤沢)
Profile
昭和52年、東京都生まれ。千松自治会副会長、消防団員歴27年目と多方面で活躍する。自宅で農業にも取り組むマルチプレーヤーは、籠などの民芸品の製造にも興味津々。季節の山菜を味わうのが幸せを感じるひととき。