くらし 広報eco いちのせきからストップ温暖化〔第38号〕

■令和6年11月開催のCOP29(国連気候変動枠組条約第29回締約国会議)で決まったこと
COP29では、気候資⾦に関する新規合同数値⽬標が設定され、先進国は2035年までに途上国向けの気候変動対策資⾦として、少なくとも年間3,000億⽶ドルを拠出するという合意に⾄りました。しかし事前に期待されていた、各国がより⾼い2035年の排出削減⽬標(2035年⽬標)を設定するための機運醸成は、⽬⽴った成果がありませんでした。
各国は、パリ協定*で合意した「世界の気温上昇を1.5℃に抑える」ことを実現可能とするため、気候変動に関する国際連合枠組条約事務局に2035年目標を提出し、その達成に向けて、対策をさらに加速させることが求められています。⼀⽅で、本年になり、アメリカのトランプ⼤統領がパリ協定からの離脱を表明しました。アメリカの離脱による温暖化対策への影響が懸念されます。
*パリ協定:2015年にパリで開かれたCOP21で決められた、「世界の気温上昇を産業⾰命前と⽐べて2℃より⼗分低く保ち、1.5℃に抑える努⼒をする」という⽬標
〔出典〕国⽴環境研究所社会システム領域コラムCOP29閉幕:気候資⾦⽬標に合意、ようやく1.5℃⽬標達成に向けた対策加速交渉のスタートラインに

■国(経済産業省)が第7次エネルギー基本計画を閣議決定しました
国は、令和7年2⽉に温暖化対策のため、脱炭素に向けたエネルギー計画を⾒直しました。再⽣可能エネルギーを主⼒エネルギーとする⽅針になりました。原⼦⼒発電も活⽤するよう⽅針転換しましたが、電⼒の不⾜分を補うためには、⽕⼒発電は継続して利⽤することになります。
エネルギーは、⽇々の⽣活に密接に関わるものであり、⼀⼈⼀⼈がエネルギー政策に当事者意識を持って関わることが重要です。再⽣可能エネルギーの中で最も導⼊しやすい太陽光発電設備は、国の固定価格買取制度(FIT)のほか、導⼊に当たっては市の補助⾦などの制度があります。導⼊を検討する場合は近くの事業者に相談してみてください。

■夏の暑さ対策
・夏が来るわね、エアコンフィルターを掃除すると電気代が節約できるらしいよ
・窓にすだれやグリーンカーテンがあると良さそうだね
・グリーンカーテン!ゴーヤを育てれば食べられるよ

今の時期だと朝顔やゴーヤ、ヘチマを苗から植えると夏には日陰をつくるカーテンになります。
植えてみてはいかがでしょうか?

▽随時会員募集中!
年会費 個人 500円
企業団体など 5,000円

広報ecoのバックナンバーや会員申し込みは市ホームページを確認してください

※詳しくは本紙をご覧ください。

一関地球温暖化対策地域協議会(IEL) 令和7年5月25日発行

問合せ:一関地球温暖化対策地域協議会事務局(本庁生活環境課内)
【電話】21-8331