- 発行日 :
- 自治体名 : 岩手県住田町
- 広報紙名 : 広報すみた 令和7年10月号
■「こころの健康について」
健康な生活を送るためには、からだとこころが元気であることが欠かせません。
特に、季節の変わり目は精神的不調を引き起こしやすい時期です。こころの健康を保つためには、生活習慣を整え、ストレスとうまく付き合うことが重要です。日々の生活を振り返り、今日からできることをやってみましょう。
1 こころの健康とは
こころが健康な状態とは、こころの病気にかかっていないだけではなく、その人らしい生き生きとしたこころの状態が保たれ、個人生活はもちろん、家庭生活、社会生活を送ることができる状態を指します。
2 こころの健康を保つために
(1) 生活習慣を整える
家を建てることで例えると、生活習慣は「基礎工事」の部分にあたります。基礎がしっかりしていないと建物は安定しません。これと同じで、基本的な生活習慣を整え、健康の土台をしっかり作ることが重要です。
▽睡眠
睡眠には、からだやこころの疲れを回復する働きがあります。夜間の睡眠時間が少なかったり、質が悪かったりするとこころの病の引き金になります。7~8時間の睡眠時間を確保し、夕食は就寝の3時間前までに済ませる、就寝前の30分はテレビやスマホを見ない、寝酒は避けるなど睡眠の質を高めるようにしましょう。
▽食事
「こころ」は脳がコントロールして生まれる「感情」のことです。脳に必要な栄養素が不足すると、イライラや不安、集中力の低下などの形で精神面に現れます。糖質、脂質、たんぱく質、ビタミンなど必要な栄養素を3回の食事でしっかり摂りましょう。
▽運動
運動すると、精神を安定させるセロトニンや睡眠を促すメラトニンが増えたり、ストレスを感じると増えるコルチゾールが減ったりします。また、モヤモヤした気分を発散させたり、満足感や達成感が得られたりといった効果も期待できます。負担が少なく長続きするような有酸素運動を週3~4回程度、習慣的に行いましょう。
(2) ストレスとうまく付き合う
すべてのストレスをなくすことは難しく、ストレスによるこころの不調は誰にでも起こりえます。気分が落ち込む、イライラするなど不調のサインに早めに気づき、こころを休める方法を考え、実践しましょう。
▽ストレス解消法
(1) 動的ストレス対処法
スポーツをする、散歩をする、笑う、歌う、掃除する、旅行する、ライブに行く、スポーツ観戦する など
(2) 静的ストレス対処法
ひとり静かにクールダウン、ゆっくり入浴、ストレッチをする、好きな音楽を聴く、ガーデニングをする、空や緑を眺める、波の音をきく など
▽思考の癖・意識
思考の癖は、長年にわたり形成された考え方のパターンであり、自分自身でも気づかないうちに定着しています。特に、マイナス思考の癖は過度なストレスや不安を引き起こし、こころの健康を損なう原因となることがあります。こうした思考の癖は物事の捉え方をかえる、気持ちの切り替え、周囲の人への感謝を言葉や行動に表すなど意識をすることで変えることが可能です。
問合せ:保健福祉課健康推進係
【電話】46-3862
