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■教育委員会事務局からのお知らせ
◆「東京TAMA交響楽団演奏会」と「寿大学第2回・第3回講座」の開催

○東京TAMA交響楽団演奏会
令和元年度以来となる、東京TAMA交響楽団演奏会が開催されます。
プロの演奏家たちによる迫力のあるオーケストラ演奏となります。
皆さん、お誘いあわせのうえ、ぜひご覧ください。
日時:6月30日(月)開演19:00(開場18:30)
会場:かるまい文化交流センター 多目的ホール
入場料:無料(入場整理券が必要)
※入場整理券は、かるまい文化交流センターで6月17日(火)から配布します。

○寿大学第2回講座 「グラウンドゴルフ」
第2回講座は、グラウンドゴルフを行いますのでぜひご参加ください。
日時:6月17日(火)8:30~12:00頃まで
講師:グラウンドゴルフ協会
会場:ハートフル・スポーツランド 多目的広場
※かるまい文化交流センターからハートフル・スポーツランドまでバスで送迎します。

○寿大学第3回講座 「東京TAMA交響楽団演奏会」鑑賞
第3回講座は、東京TAMA交響楽団演奏会の鑑賞を行いますのでぜひご参加ください。
日時:6月30日(月)19:00~20:30
会場:かるまい文化交流センター 多目的ホール
※第3回講座を受講される方は6月23日(月)までに教育委員会事務局・生涯学習担当にお申し込みください。

問い合わせ:教育委員会事務局・生涯学習担当
【電話】46-4744

■みんなの国民年金
◇令和7年6月受取分から年金受給額が変更となります
令和7年4月分(6月13日支払い分)の年金額から、年金額が引き上げになります。(一部異なる場合もあります)生年月日により年金額が異なり、満額の金額は右記のとおりです。実際の1年分の年金額と2カ月分の振込額は、日本年金機構より送付される「年金額改定通知書」、「年金振込通知書」で確認しましょう。
また、年金生活者支援給付金についても引き上げになります。一部異なる場合もありますので、詳しくは日本年金機構のホームページをご覧ください。


※全て年間の金額です。

問い合わせ:
二戸年金事務所【電話】23-4111
町民生活課【電話】46-4734

■軽米病院だより
◇高額療養費制度について
県立軽米病院 院長 葛西敏史
病院を受診する時、保険証(最近はマイナ保険証)を使えば、医療費の1~3割の自己負担で済みます。例えば、1万円のお薬でも1,000円の負担で済むことがあり、日本の医療制度のありがたさを感じますね。ただ、近年は治療や薬剤が高額になることも増え、1~3割の負担でも金額が大きくなるケースがあります。
そんな時に利用できるのが「高額療養費制度」です。入院や手術などで1カ月の自己負担が高額になった際に申請すると、限度額を超えた分があとから支給されます(限度額は収入によって異なります)。
一時は石破総理がこの限度額の引き上げを検討しましたが、反対の声が多く撤回されました。背景には、医療や福祉、年金などを含む社会保障費が年々増加し、2024年には、137.8兆円にのぼったことがあります。
町では、子どもの医療費助成も行っていますが、今後費用が増え続けると保険料の見直しも必要になるかもしれません。日ごろから予防接種や健診を受け、食習慣に注意しながら健康な体づくりをみんなでしていくことが大事ですね。

■鳥獣被害防止対策
(10)ニオイ・音・光の忌避効果は怪しい
農研機構 畜産研究部門 動物行動管理研究領域 堂山宗一郎

ニオイや音、光は手間が掛からず効果があるのではないか?といった相談をよくされます。結論を先に言いますと、ニオイや音、光を使った忌避材や装置をイノシシやシカが嫌うことはありません。
私たちの研究グループでは、忌避効果があるとされているニオイや光、音をイノシシやシカに提示する試験をたくさん行ってきましたが、長期間逃げる、近づかなくなる物はありませんでした。流行りのピンクのテープも、1日〜10日ほどでイノシシもシカもテープを無視して侵入するようになりました。天敵と言われるオオカミの尿は効果があるとして流行しています。もちろんオオカミ尿の試験も行いましたが、イノシシは嫌がるどころか尿を体に擦り付けたりしました。シカも一晩で尿を撒いた場所を無視して餌を食べるようになりました。今のところ、イノシシやシカが本質的に嫌がる物質はありません。
一方で、売られている忌避物質などを使うと、イノシシやシカが来なくなったように感じることがあります。毎日訪れていた農地に、突然いつもと違うニオイや物があると、その環境の変化に対して野生動物は、「何か危険なことが起こるかも」と考えて警戒します。しかし、農地で美味しい物を食べてきたイノシシやシカは、周囲から農地の様子を観察し続け、危険なことはないと判断すると再び侵入してきます。効果があったようでもそれは一時的な警戒であり、イノシシやシカは慣れてしまうと思ってよいでしょう。
※このコーナーは全12回のシリーズで掲載します