くらし 【特集】震災を体感し、学ぶー〜震災復興伝承館リニューアル〜
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- 発行日 :
- 自治体名 : 宮城県名取市
- 広報紙名 : 広報なとり 令和7年8月1日号
5月30日、開館5周年を迎えた震災復興伝承館に、閖上小中学校の6年生約50人が招待され、防災について学びました。
児童たちは新たに導入された3つの展示を体験。「怖かったけど、逃げることの大事さがわかりました」「何を持っていくか、すごく考えました」などと話していました。
また、常設の展示コーナーにもじっくりと向き合い、自らの言葉で感じたことを発表するなど、防災への理解を深める大切な時間となりました。
震災復興伝承館の髙野俊伸さんは「今の小学生は震災を経験していない世代です。だからこそ、当時の出来事と復興の歩みを体感し、命の大切さについて自分ごととして捉えてもらいたい」と話します。
■名取市震災復興伝承館
◇所在地
〒981-1204 宮城県名取市閖上東1丁目1番地の1
◇開館時間
・4月~11月 9:30~16:30
・12月~3月 10:00~16:00
◇休館日
・毎週火曜日(火曜日が祝日の場合は開館し、翌日休館)
・年末年始(12月29日~1月3日)
◇入館料
無料
◇TEL
【電話】022-393-6520
震災復興伝承館は、開館5周年と来館者20万人突破を機に展示をリニューアル。「震災を知らない世代」にも災害の恐ろしさを伝えるため、災害体験VRや防災リュック体験コーナーを設置し、映像展示の再編集を行いました。
記憶を未来へつなぐだけでなく、「自分の命をどう守るか」を考える契機にー
お盆の時期。鎮魂の思いとともに、ご家族で防災について見つめ直してみませんか。
■リニューアルされた展示の内容
(1)災害体験VR
地震と津波、洪水の3種類の災害をVRで疑似体験できます。画面を通して災害の怖さや緊迫感をリアルに感じられます。
(2)防災リュック体験
災害時に必要なものを実際に手に取り、避難用リュックに詰める体験型展示。自分や家族を守るための備えを学習できます。
(3)映像展示の再編集
震災当時の被害や復興の歩みを伝える映像を、よりわかりやすく再編集。震災を知らない世代にも記憶を受け継ぎ、防災意識を高めます。
■常設の展示にも見どころがいっぱい
◇東日本大震災・記憶の模型失われた街模型復元プロジェクト
震災前の街並みを模型で再現。各住宅や事業所の模型には、居住者や事業所名を記した「記憶の旗」が掲げられています。
◇東日本大震災復興年表
震災から現在までの復興の記録を、年表でわかりやすく紹介しています。