- 発行日 :
- 自治体名 : 宮城県栗原市
- 広報紙名 : 広報くりはら 令和7年9月号
栗原市長 佐藤 智
■伝統がともる夏
今年も市内各地で夏を彩る祭りが盛況に開催され、私も地域ならではの催しや、参加者の皆さんの笑顔を楽しみに参加してきました。
7月26日、27日の2日間にわたり栗駒地区で行われた、くりこま山車まつりでは、数カ月かけて制作された圧巻の山車の数々に、地域の皆さんの熱い思いと、受け継がれてきた歴史の重みを強く感じました。山車を作り上げる大人たちと、お囃子を担う子どもたち。世代を超えて一丸となって築き上げるからこそ、多くの人々に愛され、感動と笑顔が生まれる祭りになっているのだと思います。
また、お盆の時期には、市内各地で花火大会が開催され、祖霊を供養する美しい花火が夜空を飾りました。人口減少に伴う担い手不足や、全国的な物価高騰、さらには猛暑に伴う暑さ対策など、さまざまな課題が想定される中で、催しの実現にご尽力いただいた関係者の皆さまに、心より感謝申し上げます。
市が誕生して20周年となるこの夏、祭りを通して、形を変えながらも連綿と受け継がれてきた地域の行事や、伝統を大切に守り続ける地域コミュニティの力こそが栗原の大きな魅力であり、財産であると改めて感じさせられました。