くらし 自然災害との共生と豊穣の大地の物語 栗駒山麓ジオパークだより 108

■ジオパーク活動によって結ばれた全国との絆
令和7年10月現在、国内には48地域のジオパークがあります。ジオパークの活動はどのようなものか、その活動によって結ばれた絆を紹介します。

◇ジオパークとは
ジオパークは、地球誕生の歴史、地域の地質や自然が人々の暮らしや文化にどのように関わっているかを過去から学び、楽しみながら未来を考える場所です。大地の成り立ちを物語る地質や自然を保全し、教育や防災、地域活性化に活用することで、持続可能な地域を目指します。
この取り組みは、日本全国で行われていて、10月現在、48地域が日本ジオパーク委員会によって日本ジオパークに認定されています。
ジオパークは、地域ごとの特色があります。例えば、当ジオパークでは荒砥沢地すべりなどの災害跡地が防災・教育の題材として、蔵王ジオパークでは火山がもたらす恵みが地元産業の魅力として活動に生かされています。そして、それぞれが自分たちの地域に誇りを持ち、楽しみながら地域の未来を考えます。

◇ジオパークになるには
認定には、地域と住民が一体になって地質・自然・文化を保全し、教育・防災などに活用した取り組みが必要です。活動状況は、報告書や現地調査で審査され、ジオパークに認定されてからも4年ごとに更新のための現地調査が行われます。

◇地域間のつながり
ジオパークは、同じ活動をする地域同士で経験・知見を共有し、発展してきました。各地のジオパークが集まるPRイベントや講演会など、ジオパーク同士が連携した活動も盛んです。
また、自然災害に関する情報を共有し、被災地支援も行っています。昨年発生した山形県・秋田県での豪雨災害後、当ジオパークではボランティアを募り、鳥海山・飛島ジオパークエリアで土砂出しなどを支援しました。
これからも、各地のジオパークと連携しながら、栗駒山麓の自然や文化が持つ魅力を全国に発信していきます。

■栗駒山麓ジオパーク認定10周年記念フォーラム開催
日本ジオパーク認定から10年の振り返り、これからの未来を考える記念イベントを開催します。
日時:11月29日(土) 午前10時~午後3時
場所:若柳ドリーム・パル
内容:
・記念講演 演題 「天気の達人 アマタツと考える気候変動と気象災害への備え」講師 気象予報士 天達武史 氏
・講演 世界ジオパーク関係者による講演
・アトラクション 栗原市合唱連盟による合唱
・その他 東北のジオパークによる体験イベント 他

問合せ:ジオパーク推進室
【電話】24-8836
【FAX】45-5936
・ジオパーク 市ウェブサイト
・ジオパーク Facebook
・ジオパーク LINE
※二次元コードは本紙16ページをご覧ください