くらし 【特集】健康づくり推進員(前編)(1)
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- 発行日 :
- 自治体名 : 宮城県七ヶ浜町
- 広報紙名 : 広報しちがはま 令和7年12月号
■そんなに短いの?町民の健康寿命
平均寿命は皆さんご存じですが、健康寿命って?あまり耳慣れない言葉ですよね。健康寿命とは、平均寿命のうち、病気などで介護などの必要がなく、自立して生活できる期間のことを言います。今は人生100年時代。病気せずに安心して暮らしたいと誰もが願うことです。
ところが、令和4年の七ヶ浜町民の健康寿命は、県下35市町村中、男性はワースト6位で健康でない期間が約2年間、女性はなんと!ワースト1位で約4年間も健康でない期間が続くんです。
今月号と来月号では、町の健康づくり推進員のお三方に集まっていただき、自らの体験や推進員の活動を通して見えてきた町民の健康について伺いました。
◎参加者
[健康づくり推進員]
大島順次(おおしまよりつぐ)さん(汐南)
佐藤雅恵(さとうまさえ)さん(花)
仁科督子(にしなとくこ)さん(汐)
[健康福祉課保健師]黒川祐希 (くろかわゆき)
[健康福祉課栄養士]櫻井美紀子(さくらいみきこ)
◇はじめは、何をするのかもわからず
【黒川】皆さん、本日はご参加いただきましてありがとうございます。まずは、自己紹介から始めます。私は保健師で健康づくり推進員の主担当になってから3年目になります。皆さん、推進員になって1年半が経ち、様々なことがあったと思います。この機会にいろいろとお聞かせいただければと思います。
【櫻井】私は栄養士で担当になって2年目で、生まれも育ちも七ヶ浜です。栄養士として、町民の健康づくりのために、皆さんとともにどう進めていったらいいのか、試行錯誤しながらも黒川さんとともに進めてきました。
【佐藤】私は、推進員になって3期目で6年目になります。5年半前、地区から推薦される時、健康づくり推進員の目的など、明確な説明はなかったんです。
何をするのかよくわからないまま、地区の人にまじゃらいん会(花渕浜の介護予防教室)のお手伝いに行けばいいのかなと言われました。
母がいつも、まじゃらいん会でお世話になっているので、その恩返しじゃないけど、仕事もやめて落ち着いたこともあり、お引き受けしました。
健康づくり推進員って何をするんだろうなと思っているところにコロナ禍になって、調理実習なども一切できない状況が何年も続いたので、初めの頃は具体的にどういう活動をするのか、よくわからないまま過ぎました。
推進員の本当の仕事は地区活動とか、健康のいろいろな研修会に出て、それを広めることなんですね。そのことを2年、3年たってからようやく理解したという感じでした。
推進員の活動で町民に健康について関心を持ってもらうこと。町も町民が健康になって医療費削減にもつながればいいということなのではないかと自分なりに理解しました。推進員はこれからも必要とは思いますが、この先、どのように活動していくかということが大切だと思っています。
【黒川】もともとよくわからない中でのスタートだったんですね。
