- 発行日 :
- 自治体名 : 宮城県利府町
- 広報紙名 : 広報りふ 令和7年9月号
「十符人(とふと)」では、毎月、利府の魅力づくりや魅力発信に貢献している方を取り上げていきます。
■利府町地域おこし協力隊 梨部門
加藤 雄一朗(かとう ゆういちろう)さん
石井 航(いしい わたる)さん
佐藤 穣司(さとう じょうじ)さん
加藤 雄一朗:1985年生まれ、塩竃市出身。工場勤務を経て令和6年4月就任。
石井 航:1988年生まれ、仙台市出身。運送業を経て令和6年2月就任。
佐藤 穣司:2001年生まれ、仙台市出身。不動産関係の仕事を経て令和7年4月就任。
『利府梨』農家の担い手としての自立を目指し、栽培から販売までの習得、また新たな魅力づくりに取り組む。
◇『利府梨』の伝統を未来へつなぐ、新たな担い手たちのチャレンジ。
町内のとある梨農園で、収穫前の摘果(てきか)(※1)や水まきに汗を流す3人。「利府町の梨農家さんから頂いた『利府梨』が驚くほど美味しくて、多くの人に食べて欲しいと思った」と石井さん。加藤さんは東京のイベントで利府町の地域おこし協力隊募集内容を知り、利府町に家族で移住。「前の仕事は残業や夜勤が多く、家族と過ごす時間を大切にしたかった」。佐藤さんは、「もともと農業に興味があって地域おこし協力隊を知った。利府町の職員の方々の熱意や、先輩協力隊の方が梨農家として活躍している姿に可能性を感じた」と話します。そんな3人が口をそろえるのは、利府町の支援体制の手厚さ、そして豊かな自然環境や暮らしやすさ。若手梨農家の方々の情熱にも惹かれたと言います。「梨栽培の基礎を身につけ、『利府梨』の伝統を誇れるような美味しい梨を育てたい。まずは妻と二人で梨農家として自立していくことが目標」と加藤さん。石井さんは「梨のもぎ取り体験など、梨を観光資源として活用したい。また、より多くの人が梨栽培に取り組めるような新しい栽培方法にも挑戦したい」と話します。「利府町は、ここに住んで、ここで働きたいと思う街。地域の梨農家の方々の想いを受け継ぎながら、自分なりのスタイルを創っていきたい」と佐藤さん。「この秋は、ぜひ直売所に足を運んで、『利府梨』の本当の美味しさを味わってください」とのメッセージをいただきました。
※1…たくさん実った果実を間引きし、残した果実に十分な栄養を行きわたらせること。