文化 大局観(たいきょくかん)で今を… 歴史好き市長のつぶやき〈第112回〉

横手市長 髙橋大

全国的にカスタマーハラスメント(業務妨害)は、重大な問題として捉えられており、横手市でも同様な行為が確認されていることから、『横手市職員カスタマーハラスメント対策基本方針』を策定し、今年度から実施しています。職員には礼儀正しい態度や言葉使いなど、適切な対応を行うことを常日頃から指示していますが、職員が職務に注力できる環境を整えることで、相談などへの対応や行政サービスの提供をよりよいものにしていきます。
さて、いよいよ横手市八幡から美郷町金沢間の国道13号を4車線にする『横手北道路』の事業化が決定されました。今年度から調査設計が行われますが、早期完成に向けて関係機関へ引き続き要望していきます。
国道13号は、江戸時代の人の往来や物流の大動脈であった羽州(うしゅう)街道をたどるように整備されています。江戸時代には本多上野介や菅江真澄が、明治時代にはイギリス人の旅行家イザベラ・バードがこの街道を歩いています。
横手北道路の実現により、物流や市民生活の利便性の向上が期待されます。

羽州街道…江戸時代初期に、中世・戦国時代の住民が開いた道路や各領主が開いた道路をつないで整備され、福島県桑折(こおり)から奥州街道で分岐し、山形県および秋田県を北上して青森県油川(あぶらかわ)までを結ぶ。街道には、時代によって58宿とも62宿ともいわれる宿場があり、出羽や陸奥の13藩が参勤交代で通行した。