文化 ふるさとタイムマシン vol.114

■岩崎鉄橋を渡る奥羽本線(十文字地域)
昭和30年代

上の写真(本紙参照)は、昭和30年代に撮影された、岩崎鉄橋(十文字町佐賀会地区)を渡る奥羽本線の蒸気機関車の写真です。奥羽本線は、明治38年の同橋の完成をもって、最後に残っていた湯沢‐十文字‐横手間がつながり、全線が開通しました。
奥羽本線の工事は湯沢を境に南北に分けられ、順次開業していきましたが、日露戦争のため、大曲-院内間を残して工事が無期延期になりかけたといいます。そこで奥羽鉄道速成同盟会が政府に工事の早期実施を請願し、これが認められ、悲願の全線開通が実現しました。
奥羽本線の全線開通から120周年となる今年。これからの行楽シーズンは、ぜひ鉄道でお出かけしてみてはいかがでしょうか。

・岩崎鉄橋のたもとにある『奥羽本線全通之地記念碑』。奥羽本線の全線開通をたたえ、2001年に有志により建立されました