- 発行日 :
- 自治体名 : 秋田県大仙市
- 広報紙名 : 広報だいせん「だいせん日和」 2025年6月号
8 移住・定住の促進とシティプロモーションの強化
移住・定住や関係人口は、人口減少の抑制だけではなく、本市に新たな息吹をもたらすとともに、地域の活力創造に大きな役割を果たすものであり、本市に目を向けるきっかけとなるシティプロモーションの充実・強化が重要です。
社会の成熟とともに、経済的な豊かさだけではなく、心の豊かさを求める価値観が広がりを見せる中、若い世代を中心とした地方移住に対する関心の高まりが続いています。移住・定住は、人生の中で非常に大きな決断を伴うものですが、こうした潮流を捉え、メインターゲットである若者や女性、子育て世代に向けたシティプロモーション戦略を強化し、住みよさやSDGs先進度など、本市の魅力や強みを積極的、かつ効果的に発信するとともに、移住相談会を通じた情報発信の強化、サポート体制の充実、住宅取得や就労への支援など、移住の検討段階に応じた、総合的な支援を展開していきます。
また、人口減少の負の面だけを切り取るのではなく、いかに変革のチャンスにしていくか、マインドを切り替えていくことも必要であると考えており、例えば、人口密度が低下することで、1人あたりの土地の使用可能面積が増加するなど、これまでとは異なる視点でのアプローチも念頭に、次期アクションプランの策定を進めていきます。
9 若者・女性活躍のまちづくり
若者や女性の減少は、少子化に拍車をかけるばかりではなく、まちの活力や多様性を奪い、その存在自体に影響を与える可能性があることから、若者や女性に選ばれるまちづくりに最優先で取り組んでいきます。
若者や女性が自由に意見を述べたり、能力を発揮したりすることができる社会は、誰もが住みやすい社会でもあります。「第4次大仙市男女共同参画プラン」のもと、地域社会や職場などの身近に存在するアンコンシャスバイアス(無意識の偏見や思い込み)の解消に向けた取り組みを一層推進するとともに、あらゆる場面で若者や女性が参画し、意欲に応じて活躍できる環境づくりを進め、世代や性別で差別されない多様な価値観が尊重されるまちづくりを進めていきます。
また、若者の声を伺う機会や意見交換の場を積極的に創出しながら、若者が自らの夢や希望を叶え、活躍できる環境づくり、そして、そのチャレンジを地域で応援する仕組みづくりを進めていきます。
10 デジタル改革と持続可能な行財政運営の推進
人口減少が進行する中、限りある行財政資源を全体最適の視点から効率的に配分し、多様化・高度化する市民ニーズに対応しながら、質が高く、持続可能な行財政運営を行っていくためには、その基盤づくりとデジタル技術の活用による行政の変革が欠かせません。
「大仙市行政サービス改革大綱」および「大仙市DX推進ビジョン」のもと、市民の皆さまの利便性向上と窓口サービスの充実、行政の効率化に向け、「誰一人取り残されない人に優しいデジタル化」をより一層推進していきます。
また、持続可能な行財政運営の推進を図るため、中長期的な視点に立った事務事業の不断の見直しや、ふるさと納税、クラウドファンディングなどを通じた財源確保に努めるとともに、戦略的なマネジメントの視点から公共施設の有効活用や適正配置を進めるほか、PPP/PFI(官民連携事業)などにより民間活力も積極的に活用しながら、将来世代に過度な負担を強いることのない、未来を見据えた行財政改革を推進していきます。
さらには、複雑化・多様化する行政課題に的確に対応し、安定的、かつ継続的に行政サービスを提供していくため、人材の確保・育成を戦略的に進めるとともに、人口規模にあわせた効率的な行政規模となるよう、デジタル化の進捗状況等も勘案し、長期的な展望のもとで支所機能を含めた組織・機構の在り方を検討しながら、市役所庁舎の整備に道筋をつけていきたいと考えています。
令和7年第1回大仙市議会臨時会での所信表明演説全文は、市ホームページ【HP】https://www.city.daisen.lg.jp/archive/contents-11074に掲載しています。