- 発行日 :
- 自治体名 : 秋田県東成瀬村
- 広報紙名 : 広報ひがしなるせ 令和7年5月号
■新事務所長着任の挨拶と紹介
4月1日付けで成瀬ダム工事事務所長を拝命しました野口と申します。
どうぞよろしくお願いいたします。
成瀬ダムは、雄物川沿川における洪水被害の軽減、水需要への対応や渇水被害の軽減を図るため、洪水調節、流水の正常な機能の維持、かんがい用水の補給、水道用水の供給、発電を目的とした多目的ダムであり、これまでの主な経緯として、平成3年4月に国直轄事業に移行、平成9年4月に建設段階に移行、平成30年9月からダム本体工事に着手、令和5年4月に付替国道342号が全線開通、令和6年11月にはCSG打設の完了を経て、令和9年度の完成に向けて、最後の仕上げの段階を迎えております。
このような特別な機会に事務所長という立場で、成瀬ダム建設事業に携われることに大きな喜びを感じるとともに、とても身の引き締まる思いで一杯です。
さて、近年、全国各地で水害が激甚化・頻発化しておりますが、今後は気候変動により降雨量や流量が増加することが懸念されることから、ハード・ソフト一体となった流域治水の取り組みを強力に推進する必要があり、ダムをはじめとする事前防災対策が今後益々重要になってくるものと認識しており、成瀬ダムは雄物川流域の防災・減災に大きく寄与するものと考えております。
成瀬ダム本体の建設にあたっては、東北地方のダムでは初となる自動化施工の取り組みを導入しました。この自動化施工により、安全性や合理性の向上とともに、省人化や生産性の向上にも大きく効果があったことが実証されており、今後の建設ダムにおける施工技術の一助になるものと考えております。
また、成瀬ダムを活かした水源地域の自立的・持続的な活性化を目的とした「水源地域活性化のための行動計画」を策定するため、水源地域ビジョン策定委員会を令和6年12月に設立し、水源地域の自治体や地域住民の皆様、ダム事業者・管理者等をはじめ、流域の自治体や関係行政機関にも参画していただき、具体的な計画の検討を進めているところです。
さらに、成瀬ダムでは、ダム建設事業に関して理解促進を深めていただくための広報活動も積極的に実施しており、令和6年度は一般向けの現場見学会やバスツアーを年間で約30回開催し、約700名にも及ぶ多くの方々に参加していただきました。今年度も、一般向けの現場見学会やイベントを多数企画しておりますので、多くの皆様のご来訪を心よりお待ちしております。
雄物川流域や水源地域の防災・減災、そして地域振興に向けて、職員一同が誠心誠意尽力して参りますので、村民の皆様のご理解とご協力を何卒よろしくお願い申し上げます。
成瀬ダム工事事務所長
野口 暁浩(のぐち あきひろ)
◎野口事務所長のプロフィール
昭和48年生まれ52歳
岩手県盛岡市出身
平成7年旧建設省入省
東北地方整備局河川部河川計画課建設専門官
国土交通省水管理・国土保全局
治水課課長補佐
などを経て、令和7年4月から現職
趣味はドライブ、音楽鑑賞、スポーツ観戦など
モットーは
「仕事は楽しく、前向きに!」
「風通しがよく、顔が見える職場環境を!」