くらし 認知症にやさしい地域を目指して(1)

▼ご存じですか?「新しい認知症観」
2024年1月に共生社会の実現を推進するための認知症基本法が施行されました。その中で、認知症になったら何もできなくなるのではなく、認知症になってからも、一人一人ができることや、やりたいことがあり、住み慣れた地域で仲間とつながりながら、希望を持って自分らしく暮らし続けることができるという考え方『新しい認知症観』が示されました。

山形市では、認知症になっても本人の意思が尊重され、できる限り地域の良い環境の中で、尊厳をもってその人らしく暮らし続けられるよう「認知症にやさしい地域づくり」を目指しています。

▽一足先に認知症になった先輩たちの声
・認知症っていわれたけどできることはある。できることはやらせてほしい。
・人の役に立ちたい!
・認知症が早く分かって良かった。周りの人に話すと自分に分かるように話してくれるからありがたい。
・認知症の人同士で話がしたいなあ。
・日付の感覚はなくなったけど、スマホや新聞で確認すれば困らない!!
・おかしなことを言うかもしれないけど、それでも今のうちに誰かに話しておきたいことがある。
・認知症になっても私は私で変わらない。
・車の運転ができなくなっても行きたいところに自分で行きたい。

◇山形市での取り組みを紹介するベニ!
[認知症カフェ]
市内に27カ所あり、定期的に開催しているベニ。
認知症の人やその家族、地域住民、介護や福祉の専門家など、誰でも参加できるベニ。
ここでは、みんなが一緒に楽しむ、役立つ情報を得るなどできて、生き生きと暮らすきっかけになっているベニ。
※詳しくは、市ホームページへ。

〇チームオレンジ
認知症の方と家族、認知症のことを勉強した「認知症サポーター」がチームを組んで、地域で暮らす認知症の方と家族の困り事を早期から継続的に支援する取り組みです。
認知症カフェ、サロンなどのイベントを開催し、参加の呼びかけや一人での外出が不安な人への付き添い、安心して参加できるような工夫をしながら活動しています。

〇おれんじサポートチーム
本人の状況に合わせて専門医療機関への受診や生活環境づくりなどの相談支援を行うために、認知症に関する専門職のチームを、市内2カ所※に設置しています。
※おれんじサポートチームえがお(市北部担当)、おれんじサポートチームこころ(市南部担当)