- 発行日 :
- 自治体名 : 山形県山形市
- 広報紙名 : 広報やまがた 令和7年9月15日号
▼認知症とは
さまざまな原因により脳の神経細胞の働きが徐々に低下し、認知機能(記憶・判断力など)が低下して、社会生活に支障を来した状態をいいます。山形市では、軽度者も含め何らかの認知症症状がある高齢者が2024年度約1.3万人から2035年には約1.5万人、全高齢者の約20%になる可能性があると推計※しています。認知症は誰もがなりうる身近な病気です。
※日本における認知症の高齢者人口の将来推計に関する研究(2015年3月研究者代表者二宮利治)に掲載された年齢階級ごとの認知症有病率(2012年)を用いて、山形市で推計したもの。
▼症状のこと~行動は、その人なりのメッセージ~
認知症の症状は大きく2つに分けられます。
○物忘れや理解・判断力の低下など共通して現れる症状
○本人の性格、人間関係、生活環境などの要因が複雑に絡み現れる行動・心理症状
〈「行動・心理症状」の例〉
「盗まれたかもしれない」と身近な人を疑ったりする、イライラしたり焦っている、不安な気持ちから何度も同じことを聞く、以前と比べて何に対しても興味や関心がなくなった、介護への抵抗、一人歩きなど
〈ポイント〉
不安や困難な状況を変えようとしたり、何かを伝えようとしたりしても上手くいかなかったために現れる症状です。本人の気持ちに寄り添い、本人が安心できる環境や関わり方を工夫することで症状が軽くなることがあります。
▼早期発見・早期対応が大切です
※詳しくは、市ホームページへ。
「早めにかかりつけ医へ相談や受診するベニ!」
○認知症かなと思っていても、実は脳外科的処置で治る病気(正常圧水頭症、脳腫瘍、慢性硬膜下血腫)や甲状腺ホルモン異常、薬が影響している場合があります。
○早期から適切な治療を始めることで、進行を遅らせることができる場合があります。
◎症状が軽いうちに、今後に備え、どんな風に暮らしていきたいかなど話し合うこともできます。尊厳を持ってその人らしく暮らし続けることにつながります。
▼正しい知識と理解のために
※詳しくは、市ホームページへ。
周りの人の理解で不安な気持ちが和らぐこと、ちょっとした手助けで希望がかなうことがあるかもしれません。
▽認知症サポーター養成講座
認知症を正しく理解し、偏見を持たず、認知症の人や家族に温かく接する応援者(認知症サポーター)を養成しています。
とき:5月~翌年2月の毎月1回
ところ:市役所11階大会議室
申込み:9月17日から(10月15日開催分)
[町内会単位・企業などでの受講希望の場合]
最寄りの地域包括支援センターまたは長寿支援課へ。希望に応じ開催日を設けます。
▽認知症について考える市民セミナー
『本人と家族が語る認知症』~認知症にやさしい地域をめざして~
とき:9月30日(火)午後2時~4時
ところ:山形テルサ
内容:あきたオレンジ大使・神原繁行氏、支援者・佐藤昌子氏による講演「認知症と共にこれからも歩んでいく!~私、神原の今を伝えます~」、認知症介護家族の座談会、地域での取り組みの紹介、展示コーナー
定員:先着400人
申込み:電話、FAX、電子申請のいずれかで長寿支援課へ
【FAX】624-8398
《安心して生活を送るための相談窓口》
市内には、高齢者の総合相談窓口として、各地区を担当する地域包括支援センターが14カ所設置されています。まずは、お気軽にご相談ください。詳しくは、市ホームページへ。
▽〈詳しくは〉認知症サポートブック(認知症ケアパス)
「もしかして・・・認知症かな?」と感じる方が不安な気持ちを抱えたままひとりで過ごすことがないように、また、認知症によって生活がしづらくなったときにどうすればいいかなど、これからの生活を一緒に考えていくときに活用できるガイドブックです。詳しくは、市ホームページへ。
問合せ:長寿支援課
【電話】内線564