文化 中山町歴史散策 第222話達磨寺田植踊りその4

達磨寺田植踊りの曲目と歌詞の続きです。

■綾(田植の表現)
口上
「ヤーレ姉だ。そう稼いでは、気根も精根も続くまい。生畦なりとも腰うちかけて、こ真鍮こ野郎ばりの煙管をもって、煙草の一、二服も飲んで、錦の袴でもたち織って呉れることは出来まいかな、姉だ」
〽ア、ソーレワヤ、鎌倉の御所、館はな二階づくりでな、八つ棟
〽ア、ソーレワヤー、七つ八つ棟をな、上げてな、二階づくりでな、八つ棟
〽ア、ソーレワヤー、鎌倉の御所のな、ごんご(奥方)はな、五月染めたるな、かたびら
〽ア、ソーレワヤー、肩や裾は蓬やな、しもは菖蒲でな、前は皐月でな、卯の花
〽ア、ソーレワヤー、今日のや陽はな、昼にな回るが、小昼持(こんぴるもち)がな、遅さよ
〽ア、ソーレワヤー、昼持が、ことかいてな、今日から、女子(おなご)をな、かい下し
〽あたいい嬶の女子を、誰が、ヤレナヤ、でど(入口)には女子をな、立て置く
〽ア、ソーレワヤー、絹をとりて機にな、織りてな、綾錦の袴をな、たち織な

■するす碾(ひ)き(籾(もみ)すりの表現)
口上
「これのお台所を見渡せば、げんのう碾(ひ)きの籾俵、千も二千もあるとの御意、皆はなるまいが、ものの小半分も碾いて呉れることは出来まいかな、姉だ」
〽たんだ碾け〳〵ひかねばならぬ、するすの立木が折れるとも、しょうがいな
〽峯の松はな、色こそ変わる、おん落こそ

■箕吹き
口上
「碾いて〳〵碾きちらかしては置かれまい、山形箕の腰の丈夫なのをもって、ブワリブワリと吹いて呉れることは出来まいかな、姉だ」
〽さんこ殿(娘)はな、つくづく見れば、おさんこ〳〵ェ
〽従姉妹、年な、恥しゃな、従姉妹、ほんに添えてば、オサンコ〳〵ェ
〽おはつれ、ヤレンナ、なか〳〵オサンコ、オサンコェ

次号に続く

※引用
中山町史中巻第10章第4節民俗芸能と娯楽