- 発行日 :
- 自治体名 : 山形県中山町
- 広報紙名 : 広報なかやま 令和7年3月15日号
特定都市河川に指定されている最上川水系石子沢川等について、浸水被害の対策について協議する「石子沢川流域水害対策協議会」の第2回目の会議が2月21日、中央公民館で開催されました。協議会には国土交通省や県を始め、関係機関の代表などが出席し、事務局から示された「石子沢川流域水害対策計画」の素案について意見交換が行われました。
計画素案では、
・流域のあらゆる関係者が自分事として流域治水に取り組む
・河川整備の加速化のみならず、雨水貯留浸透施設の整備や田んぼダムの推進、農業用水路・排水機場等既存施設の有効活用、土地利用のあり方を検討するなど総合的かつ多層的な対策を講じる
・令和2年7月洪水を計画対象降雨と定め、家屋浸水を減らし、浸水時間の早期解消を目指す
・防災教育の充実、水防活動などにより人命を守り経済被害の減に取り組む
・グリーンインフラの考えを踏まえた自然環境が有する多様な機能を活用し地域特性や土地利用などに留意する
といった対策目標と、その達成のためにあらゆる関係者の参画のもと、総合的かつ多層的な対策を講じるとする基本方針が示され、浸水被害の軽減を目指すとしています。計画はパブリックコメント(意見募集)や住民説明会を経て、第3回の会議で策定される予定です。
■浸水被害対策4つの視点
(1)氾濫をできるだけ防ぐ・減らすための対策
・河川掘削
・雨水貯留施設の検討
・雨水貯留機能の拡大など
(2)被害対象を減少させるための対策
・リスクの低いエリアへ誘導/住まい方の工夫
・浸水範囲を減らすなど
(3)被害の軽減、早期復旧・復興のための対策
・氾濫水を早く排除する(効果的な排水作業の検討)
・防災教育
・マイ・タイムラインの普及促進など
(4)流域管理のデジタル化・見える化
・雨水貯留の見える化
・デジタルハザードマップ
・管理施設自動化検討など