- 発行日 :
- 自治体名 : 山形県中山町
- 広報紙名 : 広報なかやま 令和7年10月15日号
■日体大「集団行動」再び来町
全国各地で誘致が望まれている日本体育大学(日体大)の「集団行動合宿」が、いよいよ10月17日~20日、中山町総合体育館で開催されます。8年前、現在の中山中学校完成記念事業として披露していただいたのが初めてで、今回で3度目となります。80数名の学生が一糸乱れぬ歩きや動きをする集団の美は、まさに圧巻です。
日体大の集団行動は1966年に始まり、清原伸彦氏(現同大名誉教授)が、研究・指導・開発したもので、現在では海外公演も開催されています。「集団行動は、一人ひとりがみんなと合わせようとする気持ちが最も大切で、それを実現するために、気配りや笑顔・思いやりの心を大切にすることを学生に教えている。町民の方にも我々の思いが伝わってくれればと思います」と、当時話されていた清原先生の言葉が思い出されます。
より良い社会を築くためには、個々の意見や態度を尊重しつつ、協同で目標に向かって進むことが鍵となると思います。この集団行動という演技は、まさに、個人が互いに協力し合い、効果的にコミュニケーションをとることで集団が成り立つことを表現しています。一人ではただの〝歩く〟という行為が、多くの人々が息を合わせて同じ行動をすることにより〝芸術〟に変わり、人々の心を動かすのです。集団の中には、異なるバックグラウンドやさまざまな意見を持つ人々もいるでしょう。そして、集団の多数の意見に同調することで、個人の行動や信念が影響されることもあるでしょう。しかし、それは多様性であり、より創造的な解決策や革新的なアイデアを生む源なのです。多様性と協調性の共生により、集団としての美しさが出来上がっていくのではないかと思うのです。
前回・前々回と町内外からたくさんの方が会場に足を運んでくださいました。初めて観覧される方も、2度目・3度目の方も、彼らの生の鼓動に、新たな感動を共有しましょう。
中山町長 佐藤俊晴
